絵文字をよく使う人ほど、初デートが早くセックスも多い傾向があるとの研究結果


絵文字の感情表現は相手との距離を縮めるのに大きく役立っているようです。詳細は以下から。

日本初の文化として世界中でEmojiとして知られる絵文字。ガラケー時代から存在し、現在もLINEや各種メッセンジャーアプリで当たり前のように使用されています。

こうした絵文字をたくさん使う人がいる一方、まったく使わない人も少なくないのですが、そこで行われているコミュニケーションの早さや親密さには少なからず差が出ているようです。

以前、いわゆる出会い系と呼ばれるオンラインデートアプリでは「短文のメッセージほど反応がいい」という研究結果がありました。

インディアナ大学のキンゼイ研究所に所属するAmanda Gesselmanさんは、ひと文字で感情を表す絵文字を用いた時にどのように反応に差が出るのかを研究し、ジャーナル「PLOS One」に発表しました。

その結果、絵文字を使う人ほど初デートが早い上にセックスの回数も多いという結果が出されたのです。

最初の研究では5327人の独身のアメリカ合衆国の成人に絵文字の使用頻度を調査。28.2%がデート候補の相手に日常的に絵文字を使用。一方で37.6%は全く使用していませんでした。

絵文字使用の理由は主に、メッセージにより個性を出し、感情表現をより容易にするためとのこと。

対象者のうち、絵文字をより頻繁に使っている人ほど最初のデートが早く、この1年間により多くセックスをしていたことが判明しました。

第2の研究は275人の絵文字を使用する独身のアメリカ合衆国の成人に対して行われましたが、この対象者らは絵文字の使用と最初のデートの早さに特段の関係が見られなかった人々です。

こうした人々は、絵文字の使用が最初のデートにこぎ着けるための関係性の構築に関係していたことが分かりました。

また最初のデートの後も、絵文字を使う人ほど2度目のデートにこぎ着けるチャンスが増大し、相手とより長く親密な関係を構築できる可能性が高まるとのこと。

なお「よーし、出会い系では絵文字使いまくってメッセ送ればいいんだな!!」と鼻息荒くなってしまった方にGesselmanさんからいくつか警告があります。

ひとつ目は、これはあくまで「絵文字を使う人ほど初デートが早くてセックスの回数が多い」という相関関係でしかないということ。絵文字を使えば早くデートできてたくさんセックスできるという因果関係はありません。

ふたつ目は、この調査は出会い系アプリなどの双方が知人ではない場合で、既に知っている人に絵文字を使ったからといって同じ結果は得られないとのこと。

みっつ目は絵文字の使用には上限があり、大量の絵文字を送りつけることは完全に逆効果ということ。研究ではひとつの文章に最大でも3つまでにしておかないと受け入れられなくなるとされています。

なお、この研究ではどの絵文字がよく使われているかについては言及されていません。

ということで、文章で表しにくいちょっとした感情表現の際に絵文字をそっと添えてこちらの気持ちを伝えるというのが正解の使い方のようです。

(Photo by Theus Falcao

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