読んでもいない記事を、煽りタイトルにまんまと煽られてリツイートしてしまった経験、ありませんか?ツイッターが親切にも確認をしてくれるようになるかもしれません。詳細は以下から。
ツイッター社のサポートチームは6月11日、ニュース記事やブログなどへのリンクを含むツイートをリツイートによってシェアする際に、その記事を読んでいない場合に「まずは読みなよ」とリンク先を読むよう推奨する試験を行うことを発表。
Sharing an article can spark conversation, so you may want to read it before you Tweet it.
— Twitter Support (@TwitterSupport) June 10, 2020
To help promote informed discussion, we're testing a new prompt on Android –– when you Retweet an article that you haven't opened on Twitter, we may ask if you'd like to open it first.
記事をシェアすることは対話を促進させると考えるツイッター社は「十分な情報を得たうえでの議論を促進したい」と、この試験の理由を語っています。なお、まずはAndroidアプリから開始するとのことです。
2016年の段階で、米ワシントンポストはリンクを含むツイートの6割ほどはリンク先を読まないままにリツイートされていることを報じています。
いわゆる見出しやタイトルの「煽り」はスポーツ新聞の見出しや週刊誌の中吊りを見れば変わるように、ネット以前から常套的に行われてきた手法です。そしてネットが出現し、SNSが発展することで、無料で簡単に多くの人にコンテンツを拡散できるようになりました。
いわゆる「タイトル詐欺」と揶揄されるような、中身と齟齬のあるタイトルに出くわしたことのある人は多いはずですが、こうした記事やブログがその刺激的で扇情的なタイトルだけで読まれずに拡散されていくケースは間違いなく増えています。
こうした煽るだけ煽って中身が違う、もしくはその中身が丸ごとフェイクニュースといったケースは上記の2016年にはアメリカ大統領選挙でも大きな影響を及ぼしました。
もちろんリンク先を読んだからといって読者がフェイクやタイトルとの違いに気付くとは限りませんし、分かった上でフェイクニュースを拡散することも十分にあり得ます。
ツイッター社のこの試みは決してこれだけで十分なものではありませんが、ユーザーが多少なりともリンク先のコンテンツに目を通したうえで判断するための助けにはなるかもしれません。
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