私たちが何気なく撮影した観光地の写真がとんでもなく精密な3Dモデルの材料になるかもしれません。詳細は以下から。
私たちがテレビやネットで目にする世界中の観光名所。いつでも行けると思っていても、バーミンヤンの大仏やノートルダム大聖堂、首里城のようにある日突然失われてしまうこともあります。
そんな時、記録としても復興のための資料としても存在していた時の画像や映像は非常に重要ですが、Googleのディープラーニング人工知能研究チーム(Google Brain)は観光客らがネットにアップした画像から3Dモデルを作成できるAIを開発しました。
これはGoogle BrainのNeural Radiance Fields(NeRF)という技術を用いた「NeRF in the Wild」という新技術。
ネット上に公開されている、観光客らの撮影した数千枚の写真をもとに、対象となる建造物などを非常に精密で美麗な3Dモデルとして構築するものです。
ニューラルネットワークが画像から幾何学的な情報を取り入れ、観光客の写真にありがちな人間や自動車のような一時的な対象を除去し、光の加減を含めてなめらかな映像へと調整していきます。
どのように調整が行われ、実際にどのような3Dモデルがつくられるかは公式動画から確認することができます。
現実世界と見分けがつかないほどの3DモデルがVR空間に登場する日も遠くないかもしれません。
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