21世紀のマジックバス、イギリスとインドを結ぶ70日間の超長距離バスツアー「Bus to London」爆誕


20世紀半ばにヒッピーたちが乗り込んでヨーロッパからアジアを目指したマジックバス。その21世紀版となるバスツアーが登場です。詳細は以下から。

1960年代、若者たちがヨーロッパ各地で中古バスを買い上げ、アジアのカブール、カトマンドゥ、クタなどを目指して旅立ちました。そのバスは目的地で売却され、若者たちはその代金でさらに放浪の旅をつづけました。

それはヒッピームーブメントとも深く結びついていたこともあり、「マジックバス」と呼ばれるようになりました。そんなはるかな日々の文化がまったく新しい形で生まれ変わることになりそうです。

それはインドのデリーを出発して70日間かけてミャンマー、タイ、ラオスから中国、中央アジアを経由してロシア、そしてヨーロッパ諸国の計18ヶ国を巡ってイギリスのロンドンを目的地とするのがBus to Londonという超長距離国際バスツアー。

これはインド人のTushar AgarwalさんとSanjay Madanさんが立ち上げた旅行会社、Adventures Overlandが企画したもの。Agarwalさんは2010年にロンドンからデリーまでをひとりで自動車で走破しており、これが今回のバスツアーの原点になったとのことです。

なお、Adventures Overlandはこれまで3回にわたって同じルートを自分で運転する自動車で50日掛けて走破するツアーを開催。これには5歳から75歳までが参加しており、ルートも安全性が確認済みとしています。


今回バスツアーを企画したのは、こうした長旅はしたいけれど自分で運転するのはちょっと…という要望があったためとのこと。参加費は20000ドル(約210万円)と決して安くはありませんが、途中乗車、途中下車をして一部だけ参加することも可能です。

もちろんバスはおんぼろの中古ではなくパリッとした最新式の快適なバスが用いられます。

ロンドンに着いた参加者たちは飛行機で帰国する予定。ロンドンからデリーに向かう逆方向のバスツアーも開催されることになっています。

「マジックバス」とはまた違った値段とコンセプトになりますが、21世紀に再び時間を掛けたバスツアーが登場するのは面白い兆候。新しい旅のスタイルとして広がってゆくのでしょうか。

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