ギターとピアノ、どちらも私たちになじみ深い楽器ですが、その弦を入れ替えてみたらどんな音がするのか、実験してしまった人がいます。詳細は以下から。
ギターはバンドミュージックでもおなじみの代表的な弦楽器。そして学生時代からなじみ深いピアノは鍵盤楽器とされますが、その中身は弦をハンマーで叩くことで発音する打弦楽器でもあります。
では、そんなギターとピアノの弦を取り換えてみたら、音色はどのように変わるのでしょうか。スウェーデン人のミュージシャン、Mattias Krantzさんは実際に双方の弦を取り換えてしまいました。
Krantzさんはまずギターにピアノの弦を取り付けます。しかしピアノの弦は非常に重く、25分待っても弦がしっかり伸びずにチューニングが安定しません。結局Krantzさんは音程が安定するまで4日間も待つはめになります。さて、どんな音でしょうか。ピアノ弦のギター演奏は1:40ごろから。
重みのある音が鳴りますが、プロのKrantzさんからしても弦が非常に硬くて重く、演奏するのが極めて大変とのことでした。
次はピアノにギター弦を張っています。ギター弦が短いため、2本を結ばなければならないこと、そしてギター弦全体に掛かるテンションが90kgであるのに対し、ピアノ弦全体には18トンが掛かるため壊れやすいなど、同じ弦楽器とはいえコンディションは大きく違います。
作業には28時間掛かり、210本のピアノ弦に対応するギター弦の購入で4200ドル(約44万円)掛かっています。動画収益で賄えるのか心配なレベルですが、その音色は以下動画の7:10ごろから聴くことができます。
なんともギターらしい透明感も感じる音色ですが、ピアノ本来の弦と比べると儚げで少々調子はずれの感もあります。
ある意味「魔法使いと戦士の武器を入れ替える」ような試みではありましたが、それぞれの楽器の完成度と洗練さを改めて知ることができたとも言えそうです。
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