アロマキャンドルのレビューに「匂いがしない」と低評価相次ぐ→新型コロナの嗅覚異常との関連性が指摘されてしまう



新型コロナの感染リスクに心を削られ、外出もままならない日々の続いた2020年。自宅でアロマキャンドルの優しい香りに包まれてリラックスしようとした人も少なくなかったはず。

ですが、そんなアロマキャンドルのレビューに「匂いがしない」という低評価が相次ぐ事態となっていたことが明らかになりました。詳細は以下から。

この問題の発端となったのはツイッターユーザーのTerri Nelsonさんによる、アロマキャンドルの製造と小売りを手掛けて世界約50ヶ国で販売する大手Yankee Candleの公式サイトの商品レビューについてのツイート。


ツイートでは新型コロナに直接触れてはいませんが、関連性を疑っている様子がうかがえます。

Yankee Candleのサイトで「香りが全然しない」って怒りのレビューを載せてる女性たちがいる。彼女らはもしかしてここ数日、熱っぽかったり味がしないとも感じてないか心配。(拙訳)


実際の酷評レビューは例えばこんな感じです。「3つ買ったけど全部クソ!どれも全然匂いがしないじゃない。新型コロナで引きこもってるんじゃなかったら全部返品してたわ!」(拙訳)


このレビューには「ねえ君、匂いがしないのは君が新型コロナに罹ってるからだよ」「おぉ…匂いがしないのは新型コロナのせいでは」「残念だけど新型コロナだよ、早く良くなってね」といったコメントが付けられています。


上記のツイートを見たブリンマー大学のKate Petrovaさんはアロマキャンドルのレビューの調査を開始します。


PetrovaさんはまずAmazon上で販売されているアメリカの3つのアロマキャンドルメーカーからランダムにサンプルを取り、カスタマーレビューの点数を分析。

その結果、2017年1月から2020年1月まで5点満点中平均で4.3点だったこと、そして2020年1月から11月の間に鋭い下降カーブを描いていることを突き止めます。


香りのしないキャンドルのレビューと比較すると、アロマキャンドルの下降カーブの方が鋭くなっていることが一目瞭然です。


また、2020年初めの時点ではレビューのコメントでの「匂いがしない」という評価は2%に過ぎなかったものが、11月には6%に迫る量になっていました。


新型コロナでは無症状や極めて軽症であっても嗅覚や味覚に異常が生じる場合があることが指摘されてきましたが、表に見えてこない感染の状況の一端が可視化されたことになります。

自分が元気だと思っている時こそ匂いや味の変化に敏感でいることは、自分が感染を拡大させる原因となるリスクを減らすことに繋がることがよく分かります。アロマキャンドルでも匂い袋でも、何かを匂ってみることを日課としてもよいのかもしれません。

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