タコは「触手で魚をブン殴る」ことが判明、しかも特に意味なく



無脊椎動物の中では飛びぬけて高い知能を持っていると考えられているタコ。そんなタコが特に理由もなく暴力的行為に及ぶことが明らかになりました。詳細は以下から。

タコといえば古くはウェルズの古典SF「宇宙戦争」で火星人のモデルとなり、近年でも大ヒットしたSF映画「メッセージ」の宇宙人のモデルにもなるなど、奇妙な軟体ながらもなぜか知性を持っているイメージがあります。

実際にタコは眠っている時に夢を見ますし、音楽にも好みがあります。そして蓋をした便の中に閉じ込めても器用に開けて抜け出すなど、見た目とは裏腹になんとも人間臭いふるまいをすることが知られています。

そんなタコが触手で近くにいる魚を殴るという暴力行為を行うことがジャーナル「Ecology」に発表された研究で明らかにされました。

この行為が観察されたのはワモンダコの一種。研究を主導したリスボン大学のEduardo Sampaio博士によると、タコは魚と共に狩りをすることがあり、その最中に狩り仲間の魚を殴る行為が見られたとのこと。


複数の魚と一緒に狩る場合に、状況が複雑になって連携がうまくいかなかったり、魚が邪魔だったりした場合に殴っているように見えるとしていますが、完全には分かっていません。


なお狩りをしていない時でも、近くの魚を特に原因もなさそうなのにブン殴っているケースも複数目撃されています。こちらはまだ理由は不明のまま。

知性が高いのになぜそんな暴力行為を…と不思議に思いますが、地球上で最も知性的なはずの人類の引き起こす多くの粗暴事件を考えればまだかわいいものかもしれません。

狩りでヘマをやらかした魚を殴っているとしたら、仕事の出来ない部下を殴るパワハラ上司といった感じですが、特に理由もなく殴っているなら「トレインスポッティング」のベグビー級のチンピラということになりそうです。

今度たこ焼きを食べる際に、タコと魚たちの海中社会に思いを寄せてみてはいかがでしょうか。

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