今や世界第2位の経済大国としてアメリカ合衆国と真っ向から張り合える巨大国家となった中国。私たちがかつてイメージしていた中国の姿を見るにはずいぶんと時間をさかのぼらなければなりません。詳細は以下から。
現代の中国のイメージはどんなものでしょうか?上海や香港のような大都会、スマホやドローンなどの最新IT機器、PM2.5などによる環境汚染、アメリカに対抗する習近平の中国共産党の覇権主義、いずれにせよ大国であることは間違いありません。
ですが、ほんの十数年前まで、日本人にとって中国は発展途上の、ちょっと面白い国というイメージを持っていた人の方が多かったことを中高年層は覚えているはずです。
人民服を着て大勢で自転車で通勤し、街にはプロパガンダ広告が並んでいて、アジア全開な屋台や市場で買い物をしている。少なくとも20世紀中は中国はそのようなイメージで見られていました。
21世紀に入っても、ネット上では「先行者」がテッパンのギャグとして扱われるなど、長くオモシロ枠となっていたことを考えると、この10年の発展の速さは目を見張るものがあります。
ではそんな「かつて日本人がイメージした中国」にはいつまでさかのぼれば出会えるのでしょうか。そう、それは日本がまだバブル時代だった80年代の風景だったのです。その頃の北京の様子を見てみましょう。
これらの写真はすべてkattebelletje氏が1983年から84年の中国留学時に撮りためていた写真やスライドをデジタル化したものです。
計画的に整備されただだっ広い道路を自転車で走っている。社会主義国らしいイメージの風景です。
もはや記憶の中にしかない人民服。
アジアの田舎を思わせる風景が連なっています。
観光地の数々です。
働く人々の姿。
ファーストフード店のようです。
子どもたちはどこでも元気です。
街の人々の風景。
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