「仮想空間上にバーチャルな日本を作り上げ、世界中の人々に観光やショッピング、さまざまなコンテンツを楽しんでもらう」という発想のもと、大手旅行会社JTBがとんでもない日本をお披露目しました。詳細は以下から。
まずは「バーチャル・ジャパン・プラットフォーム」のイメージ図。手垢まみれになるほど使い古された"バーチャルとリアルの垣根を超えた"というフレーズに、懐かしの『IT革命』を思い出した人も多いのではないでしょうか。
それではさっそくバーチャル・ジャパン・プラットフォームとやらをチェック。
「観光地へ移動しますか?」という旅情のかけらもないウインドウが表示され、「はい」を選ぶと……
20年くらい前のゲームのようなクオリティで再現された東京駅が現れました。
荒野と化した丸の内エリア。ディストピア観光したい人にオススメです。
しかしバーチャルショップとやらで買い物をする以外、楽しめることは特になさそうです。
数量変更や削除ができない恐怖のカート。是非動画で見てもらいたいところですが、処理が重すぎて背景の商品写真の表示がガックガクになっています。
場面は変わって北海道に。牛と大自然と「Hokkaido」があれば、そこはきっと北海道です。
それにしてもこの牛、目が死んでいます……
目が死んでいる牛と突然海からポップするカニ、北海道旅行の醍醐味ですね。
怖ッ!!
もちろん雄大な大自然も楽しめます。向こうに見えるのはラベンダー畑でしょうか。
しかし近づくとこのありさま。観光とは……?
またしても場面転換。
「そのクオリティの半分でいいからラベンダー畑の再現に使ってくれ」と言いたくなるようなクオリティのJTB社長が登場。
いきなり実写に切り替わり、事業目的の解説が始まりました。今まで見た悪夢のような光景を「象徴的な1シーン」で片付けてしまいます。確かに象徴的ではありますが……
この空間に日本の事業者どころか世界中の消費者が集ってしまうようです。いろいろな人々の皮算用が散っていったセカンドライフを思い起こさせるお話です。
動画の再生はこちらから。(4/10 14:45追記 一晩で再生数が3万→11万に爆増しました)コメント欄が「4月1日に公開すべき」「卒業制作でももっとマシ」などツッコミ大喜利会場と化しており、JTBを心配する声すらあります。
ちなみにバーチャル・ジャパン・プラットフォームは行政や国民を巻き込んで大炎上した新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」開発の再委託先、FIXERとの共同事業。
第一目標として2024年までに1000万人のアクティブな交流人口の創出を目標としているそうです。
・2021年4月11日 1:00追記
なお、バーチャル・ジャパン・プラットフォームは日本好きな海外の消費者を対象にスタート予定。
もし自分が日本大好きな外国人だったとして、この仮想空間を見て「ワオ!エキゾチックジャパン!」となるでしょうか。
さらに日本国内にも拡大予定。新型コロナ禍で国内旅行すらままならない昨今ですが、バーチャル・ジャパン・プラットフォームさえあれば一安心です。
バーチャル・ジャパン・プラットフォームを開発したFIXER社長。
クラウドを使って人と人が出会うことができる、まるで「どこでもドア」のようなバーチャル・ジャパン・プラットフォーム。バーチャル・ジャパン・プラットフォームはまさに未来の世界を先取った画期的なサービスのようです。
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