京都がホタルの季節真っ盛りに、どこに行ったら見れる?


京都と言うからには京都市内のお話です。そう、京都は147万人の人口を擁する日本第8位の政令指定都市ですが、市街地でホタルを見ることができます。詳細は以下から。

◆例年より早く京都はホタルの季節が到来
例年なら5月末から6月初旬、梅雨入り前の春の最後の風物詩として京都人に親しまれているホタル。今年は異例の早い梅雨入りの影響か、すでにホタルが最盛期を迎えています。

Buzzap!取材班が訪れたのは白川。20時前、水面にホタルが乱れ飛んでいるのを確認。


たまたま目の前に飛んできたホタルを撮影できました。


柳の木の下や水面と草が接している辺りに多く見られます。

ホタルは車で何時間もかけてたどり着く静かな村の清流でしか見られないと考える人も多いかもしれませんが、京都では正真正銘の街中でホタルを観察できます。

人も車も多く、住宅やお店も密集し、なんなら有名な寺社仏閣のそばでホタルが見られるのはある意味カルチャーショックでもあります。「京都は自然が豊か」と言われるまさに真骨頂と言えそうです。

◆ホタルが見られるのはどこ?
京都市の市街地で、これまでホタルの報告が上がっている場所を見てみましょう。

・哲学の道
琵琶湖疏水分流に沿った有名観光地の哲学の道は以前からホタルの名所として知られており、京都新聞が23日にもホタルの記事を掲載しています。

それなりに範囲が広いので、多少なりとも歩ける格好で行くのがおすすめ。夜風に当たりながら散歩がてらホタルを探すつのがよさそうです。静かな場所なので特にお静かに。

・みそそぎ川
丸太町通から下がった辺りから、鴨川の西岸に並んで流れる人工水路のみそそぎ川でもホタルが見られます。三条付近の川床の下を流れているあの川と言えば分かる人もいるでしょうか。

産経新聞によると、ここは府と周辺住民がホタルの住みやすい環境を整備し、維持しているとのこと。繁華街から近くアクセスしやすい場所です。

・高瀬川
二条通付近から木屋町通と並行して流れている高瀬川でも見られたという報告が散見されます。京都一の繁華街でホタルというのもすごい話ですが、以前四条木屋町の喫煙所で見られた話も耳にしたことがあります。

とはいえ、三条~四条間は賑やかで明るいため見られるかは微妙。今はコロナ禍で閑散としていますが、人や車も多いエリアなので要注意です。

・白川
白川では岡崎疎水から鴨川に合流するまでの広い範囲で見られる可能性が。インスタ映えポイントとして有名な祇園の巽橋付近で見たという声も。

狭い道が多く、人や車もそれなりに多いためこちらも要注意。住宅も多いので特にお静かに。

これ以外でも北野天満宮、宝が池公園などの水のある場所でホタルを見た話が上がっています。なお、上賀茂神社や下鴨神社では主に6月にホタルを放流しています。


◆注意点
毎年京都人を中心にホタルを見に来る人は少なくありません。念のため基本的な注意事項を書いておきます。

・ホタルにさわらない
映画「火垂るの墓」を見た人なら誰でも、ホタルが弱く儚い存在だと知っているはず。間近で見たいのは分かりますが、捕まえたりしないようにしてください。

ホタルが服や手にとまることもありますが、掴んだりせず優しく放してあげてください。

・騒がない
京都市内でホタルの見られる場所の多くが市街地であり、人里離れた清流ではありません。周辺には大勢住人がいるため騒がないように。特に遅めの時間は意識してお静かに。

・車に注意
普通に車の行き交う車道の脇をホタルが飛んでいるのが京都。見とれていて車に気が付かなければ事故のもとです。

・川に落ちない
ホタルの見られる場所の多くには、無粋な手すりなどは付いていません。ホタルを追いかけて川に転落というのも微妙に李白みのあるエピソードですが、けがやスマホの水没などを伴うため注意。

・時期は毎年ずれ、雨が降ればいなくなることも
大体の目安はあるものの、この時期にここなら確実に見られるということはなく、強めの雨の後にぱったり見なくなることもあります。

京都のホタルの多くはイベントで放しているわけではなく、あくまで自然の生き物です。過度な期待を持たずに見られたらラッキーくらいの気持ちで。

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