ホームドラマのあの「笑い声」、合成風景が完全にテクノのライヴだった



ホームドラマでおなじみの、観客の笑い声。80年代にはこんな風に合成されていました。詳細は以下から。

アメリカのシットコムなどとも呼ばれるホームドラマでは、観客らしき人々の笑い声の入る演出「Laugh Track(ラフ・トラック)」が定番です。

元々は実際に観客を入れて放映し、その際の本物の笑い声が入ったことが始まりですが、音響技術の発展により録音された笑い声を合成していく形になっていきました。


実際には50年代に音響エンジニアのCarroll Pratt氏が同僚のCharley Douglass氏とLaff Boxとしてこの笑い声の演出システムを構築。その後長い間彼らが独占的にこの事業を行ってきました。


そのため機材は使用時以外は厳重に収納されて中身は秘密。仕事の旅に自ら持ち込んで設置していたとのこと。


80年代になるとLaff Boxはまるで小型のアナログシンセのような金属の箱になり、これを操作して様々なタイプの笑い声をドラマなどに被せていきます。


音源にテープを使っているのが年代を感じますね。サンプリングした音源を演奏していると考えるとこれはやはりシンセの変種とも見れるような気がします。


4分の短編ドキュメンタリー映像は以下から。無骨のあの時代の機器がたまりません。

Behind the Scenes_ Sitcom 'Laugh Track' Expert of 1980s - YouTube


今やパロディ的にも使われている演出ですが、当時は秘密の最新技術だった様子が分かります。

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