「すぐエリアが広がるなら大丈夫かな?」と思って契約したユーザーを裏切る行為に他なりません。詳細は以下から。
◆楽天の人口カバー率96%が2021年内に後倒し
楽天モバイル公式ページによると、2021年7月29日17:00現在「データ無制限で使える楽天回線エリアは2021年内に人口カバー率96%へ拡大予定」と案内されています。
昨年12月に総務省の懇談会に提出した資料で「整備計画を5年前倒しして2021年夏に人口カバー率96%を達成する」とぶち上げていた楽天モバイル。
今年2月に行われた通期決算発表会でも「4G人口カバー率96%」を掲げていました。
しかし今年5月に行われた2021年度第1四半期決算発表会では「4G人口カバー率80%達成」のスライドだけが登場。どうやらこの頃には目標未達となる気配が濃くなっており、ついに「2021年内」への変更を余儀なくされたとみられます。
なお、日本経済新聞社の報道によると、計画の後倒しは世界的な半導体不足で基地局の整備が遅れたことを受けたもの。メインの4Gが影響を受ける一方、5Gには影響がないとされています。
◆ユーザーに告知ないまま契約者獲得に突き進む楽天モバイル
「世界的な半導体不足」という楽天モバイル一社ではどうにもならない事情がある以上、目標未達となったこと自体は仕方がありません。
しかしここで問題となるのが「いつ未達となることを楽天モバイルが明かしたか」という部分。ITmediaの報道では7月21日付で公式ページの表記を変更したとされていますが、報道関係者への案内はありませんでした。
ユーザーの利便性に直結する以上、計画がずれ込むことが確定した時点で周知すべきにもかかわらず、新規契約者獲得のためのキャンペーンなどを先に告知している楽天モバイル。優先順位を明らかに間違えています。
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予定していた2021年夏に土壇場でこっそり公式ページの表記を変更しただけで済ませようとするかのような態度は、エリア整備計画を信じて契約したユーザーたちに対して、いくらなんでも不誠実ではないでしょうか。
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