意味不明な迷惑行為を繰り返す人はどこにでもいるものですが、この男性の行為はこの上なく謎に包まれています。詳細は以下から。
「沈黙の男(Silent Man)」と呼ばれる51歳のイギリス人男性David Hampsonさん。彼は2014年から7年間、故郷の街Swanseaで数ヶ月ごとに車道の真ん中に立って交通渋滞を引き起こし、このため9回も投獄されています。
当局からはイングランドとウェールズで公道の通行妨害を禁じる命令を受けていますが、Hampsonさんは気にせず繰り返し妨害を続けてきました。
2018年に公道の通行を妨げた罪で禁固3年の刑に処された際も、彼は立ち続けた理由についていかなる説明もせず、一切の証言を拒みました。
そして釈放された2020年12月、彼はいつも立っていたSwansea中央警察署前の道路に再び立って妨害を行い、現在刑事責任を問われています。
Hampsonさんは沈黙の男の異名のとおり、これまで一度も道路に立つ動機を話したことはなく、誰もその理由を知りません。
ただし話ができないわけではなく、現役警察官を含む証人らはHampsonさんが「間違いなく喋れる」と証言。中には彼をとても礼儀正しい人物と評する人もいました。
Paul Thomas裁判官は尋問の中で「Hampson氏はこれから一生を刑務所で過ごすことになるか、根深い問題を解決するかを選ぶことになる。裁判所は彼を罰するよりも助けたいと考えている。彼がそれを望むと望まざるとに関わらず」と述べています。
裁判官はHampsonさんの精神医学的な報告を求めましたが、Hampsonさんは医師との対話を拒否。
また裁判官はHampsonさんの医療記録を医師に提出し、なぜ繰り返し同じ場所で渋滞を引き起こすのか、なぜそのことを話すのを拒むのかという2つの謎の答えを見つけようとしています。
誰から見ても意味のない行為で、自分も繰り返し投獄されながらも続けている交通妨害。いったいどんな理由がその背後に潜んでいるのか、それとも病的なものなのか。謎が明かされる日は来るのでしょうか…。
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