楽天モバイルが全国でエリア縮小へ、au回線提供終了の影響が一目で分かるように



先ほどBuzzap!で楽天モバイルが23道県で順次「パートナー回線」ことau回線の提供を終了することをお伝えしましたが、その影響が見えてきました。詳細は以下から。

◆全国で順次au回線の提供が終了する楽天モバイル
楽天モバイルへのローミング情報をまとめたKDDI公式ページによると、KDDIは2021年3月末に東京都でのau回線提供を終了し、今後も順次提供を終了していくそうです。

これは「楽天モバイルの自前エリアの人口カバー率が70%を上回った場合、協議を経た上でKDDIはau回線の提供を終えることができる」というKDDIと楽天モバイルの協定を受けたもの。

以下のように実際の地図を用いて2021年9月末までのエリアと、2021年12月末をメドに順次停波した後のau回線エリアを比較できるようになっています。

まずは北海道。2021年9月末までのエリアマップでは「点」ではなく「面」でau回線に頼っていることがよく分かります。


順次停波後。相変わらず面で頼ることに変わりはないものの、札幌などの人口密集地で楽天回線に置き換わります。


au回線におんぶに抱っこされている感の強い東北エリア。


やはり県庁所在地などの人口密集地を中心に楽天回線に置き換え。ただし置き換え後も主要都市でau回線を使うケースがあるようです。


分かりやすいのが東名阪エリア。


三大都市圏を中心に自社回線に置き換える一方、人口が少ないエリアは分かりやすくau回線のままで整備が後回しにされています。


山陰、山陽、四国すべて人口密集地ですらau回線に頼っていた西日本は……


依存度合いが多少減るものの、面積で考えると相当な割合がau回線です。


九州も似たような傾向。福岡、熊本すらau回線に大きく依存していましたが……


福岡や熊本周辺すらau回線にカバーを頼ったままです。


沖縄エリアはこんな感じ。沖縄セルラーが強いこともあってか、au回線への依存度はかなりのもの。


順次切り替え後も沖縄本島や宮古島が少しエリア化されるだけで、石垣島はau回線を用いるようです。


◆三大都市圏、首都圏の影響も無視できない規模に
また、三大都市圏別に見てもその影響は顕著に。東京都周辺は2021年9月末までau回線が提供されていましたが……


今後は自社回線が多くのエリアを占めるように。


しかし楽天本社がある二子玉川(東京都世田谷区)を中心に見ると事情が若干異なり、9月末までかなりの範囲をau回線が占めていた川崎市では……


10月以降もタワマンそびえ立つ武蔵小杉などJR南武線沿線や東急東横線および田園都市線沿線など人口密集地をau回線に頼っています。


その一方で千葉方面は大半が自社回線に。



埼玉も大半が自社回線に。しかしよく見ると、さいたま新都心や所沢など人口密集エリアをau回線に頼っています。



他の三大都市圏では名古屋は整備が進んでいるのに対し……



大阪は当面au回線に頼るエリアが広いままのようです。



このように順次自社回線へと切り替えが進む楽天モバイル。しかしここで気になるのが「本当にau回線の提供が終了したエリアを自社回線でカバーしきれるのか」という点です。

実際に東京都でau回線の提供が打ち切られた時にはエリアが急激に縮小してユーザーが混乱した上、今なお穴があるのが現状。

さらにもし切り替えでつながりにくくなった場合、問い合わせや個別調査が必要になるなど、楽天モバイルユーザーには今後も困難が待ち受けています。

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