バリアフリー化の一環で駅のエレベーターの設置が進んでいますが、ホームの端など不便な場所にあるケースも少なくありません。
そんな中、いろいろなシーンで使えそうな縦にも横にも動くエレベーターが開発されています。詳細は以下から。
ドイツで自動車産業に携わるSchmidグループが開発した「Schmid Peoplemover」は、ケーブルの代わりに歯車を使い、縦方向だけでなく横にも動けるエレベーター。
動く際には内蔵のモーターとカウンターウエイトを組み合わせて速度を調節しており、安全かつスムーズに移動できます。
こちらは横移動時の様子。
仕組みはこんな感じになっています。
しかも通常の跨線橋や地下道を作るよりも安価な上に、両側と橋の3つのパーツを組み合わせるだけのため、わずか3時間程度で設置できるとのこと。
このたび人気YouTuberのTom Scottさんがドイツのアルトバッハに設置されたSchmid Peoplemoverを体験した動画を投稿し話題に。いわゆる跨線橋の全てがひとつのエレベーターになっており、車椅子でもひとりで、乗り換え不要で使えます。
I thought the Schmid Peoplemover was impossible - YouTube
修理やメンテナンスに専門の技術は要るものの、跨線橋に限らず、道路の歩道橋や入り組んだ歩行者デッキでの上下移動など、活躍できるシーンはかなり多そう。
高齢化が進む中、足腰の弱った世代がより安全・快適に移動できる次世代のバリアフリー設備として期待できそうです。
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