ドンキPC以下の性能で11万円超え、富士通の最新パソコン「LIFEBOOK AH42/F3(Celeron、4GBメモリ)」がすごい


3万円で売られているパソコンと11万円以上のパソコン、その違いはどこにあるのでしょうか。詳細は以下から。

◆エントリー性能で価格はハイエンドなパソコン爆誕
まず見てもらいたいのが、今月発売された富士通公式通販サイトにある「LIFEBOOK AH42/F3」のページ。Windows 11採用モデルで、価格は11万5280円です。

15.6インチHD(1366×768)液晶、Intel Celeron 6305(2コア、1.8GHz)に4GBメモリ、256GB SSDを採用。SSDの容量以外は二束三文で売られているエントリーモデルの仕様と何一つ変わりません。

メモリ4GBなのに個人向けの「Office Home and Business 2021」をプリインストール。WEBカメラも92万画素と、2万円前後で売られているAndroidタブレットのフロントカメラにすら及びません。それでいて本体は2kgもあります。

富士通が提供する各種オプションは別売り。あくまでパソコン本体の価格のみで、この値段です。

もちろんハードウェア保証も1年しかありません。

15GBのデータ移行が10000円。仮にiPhoneのバックアップデータが128GBほどあれば、それだけで9万円ほど吹っ飛ぶ計算です。

◆二束三文の代名詞「ドンキPC」と比べてみました
ではここで3万2780円で販売されているドンキPCこと「MUGAストイックPC4」と比べてみました。ディスプレイは14.1インチフルHD(1920×1080)IPS液晶で、LIFEBOOK AH42/F3より高精細です。

まずは基本スペック。PassMarkのスコアで比べるとドンキPC(2481)のCPU性能がLIFEBOOK AH42/F3(2259)を上回ってしまいます。なお、ドンキPCはeMMC採用のためストレージの面で不利ですが、SSDを増設することもできます。

・CPU、メモリ、SSD
LIFEBOOK AH42/F3:Celeron 6305(2コア、1.8GHz)、4GBメモリ、256GB SSD
MUGAストイックPC4:Celeron N4120(4コア、2.6GHz)、4GBメモリ、64GB eMMC

Wi-Fiは最新規格をサポートしたLIFEBOOK AH42/F3に分があるものの、テレワークやビデオ会議の普及で重視されるようになった前面カメラはドンキPCの圧勝。どうして11万円台のパソコンと3万円ちょいのパソコンがデッドヒートを繰り広げているのかを気にしてはいけません。

・Wi-Fi、カメラ他
LIFEBOOK AH42/F3:インカメラ92万画素、Wi-Fi 6、DVDドライブあり
MUGAストイックPC4:インカメラ200万画素、Wi-Fi 5、ドライブなし

パッケージ版が3万8280円で販売されている「Office Home and Business 2021」がプリインストールされていることを踏まえても、お世辞にもリーズナブルとは言いづらいLIFEBOOK AH42/F3。

上記のスペックではオフィスソフトすら快適に動くとは言いづらいため、もしパソコンを購入する際には「自分に必要なものは何か」「この性能は価格に見合っているか」などをよく考えたほうが良さそうです。

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