何台売れているかと、どれだけ利益を出しているかはまったく別問題なことが分かります。その秘密はどこにあるのか、詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、Appleが全世界のスマホ市場での営業利益の3/4を占めているそうです。
Counterpoint Research社の調査で、Appleが2021年4月~6月の四半期における世界のスマホ市場全体の営業利益の75%、売上高の40%を獲得したことが明らかにされました。これはいずれも2位のSamsungに売上高で25ポイント、営業利益では62ポイントの大差を付ける圧倒的な数字です。
これはAppleの世界のスマホの出荷台数に占める割合がSamsungとXiaomiに次ぐ13%という数字からは非常に大きなもの。調査ではAppleの高いブランド力を示しているとしています。
なおAppleは、初めて5Gに対応したiphone 12が発売された2020年10月~12月にも、売上高の世界シェアで前四半期の28%から50%という驚異的な伸びを記録。この際の営業利益は前四半期の51%から86%にまで到達しています。
Appleが出荷台数の割合が少なくても大きな利益をあげているのは、MacやiPadなどのApple製品の間で情報や作業を簡単に共有できるのが大きな理由とのこと。
iPhoneで撮った動画をMacで編集して投稿…といった作業がしやすいだけでなく、音楽やニュースなどのコンテンツから、クラウド上のアプリやストレージなどまでが密接に繋がりあう現代では、共有しやすさは大きな強みとなります。
こうして「Apple経済圏」とも呼べる囲い込みが成功した結果、かなりお高めな価格を設定しつつ高い営業利益率を維持し続けられており、今後もこの優位性は揺るがないだろうと調査は結論づけています。
加えて、スティーブ・ジョブズ時代から存在したApple製品であればクオリティや値段を気にせずに購入するというファン(信奉者)の存在も大きいとのこと。
機能や利便性だけにとどまらない、カリスマ的なブランド力がAppleを唯一無二の存在にしていると言えそうです。
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