エルサレム奪還を目指した十字軍の剣である可能性が非常に高いとされています。詳細は以下から。
この剣を見つけたのはイスラエル人のダイバー、Shlomi Katzinさん。GoProカメラを装着し、イスラエル北部のカルメル沖でダイビングを楽しんでいた際に砂地の海底で偶然発見しました。
こちらがダイビング中のGoProの映像です。剣の他に古いイカリなども映っていますね。
Археологические находки на дне моря у берегов Израиля - YouTube
剣は全長1.2mほどで全体が貝殻でおおわれているものの、奇跡的に良好な保存状態で発見されました。夏の嵐の際に大量に砂が流されたため、海底から現れたのではないかとのこと。Katzinさんと比べると大体の大きさが分かります。
考古学者らの見立てではこの剣は第3回十字軍のもので、上陸の際か海戦のさなかに海に落ちたのではないかとしています。ある意味世界史の大動乱の中から現れたロマンの塊と言えるかもしれません。
このカルメル付近の入り江は古代から、船が嵐を避けるためのシェルターとして使われてきており、青銅器時代後期の遺物が見つかることもありました。近年の研究で、十字軍時代にもこれらの入り江が使われていたことが分かっていました。
近年はマリンスポーツの流行で、ダイビングやシュノーケリングの際にこうした遺物が発見されることも増えているとのこと。まだまだ世界史を揺るがす遺物がこの海から見つかるのかもしれません。
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