2000年前のバターの巨大な塊がアイルランドの湿原で発見される


2000年物のバターが発見されました。詳細は以下から。

長年熟成されたチーズはこの上なく重厚で芳しい風味を持つようになりますが、2000年物のバターはいかがでしょうか?アイルランドのキャバン・カウンティー博物館は6月10日に2000年ほど前に作成された10kgほどの巨大なバターの塊がミース州のEmlagh湿地で発見されたと公表しました。

これは「ボグ・バター(湿地のバター)」と通称されるバターで、基本的に牛のミルクから作成され、泥炭質の湿原の中に保管されたもの。博物館によるとこうした湿原は低温、低酸素、強い酸性の環境が乳製品の保存に極めて適しています。


こうしたボグ・バターは当時は贅沢品で、通貨のように使われることもあったとされます。今回見つかったバターの塊は宗教上の儀式によって精霊に捧げられたものと見られています。

アイルランドのニュースサイト「Breaking News」によると、ボグ・バターは強いチーズのような臭いを放っています。博物館のAndy Halpin氏は「理論上はこいつはまだ食える。勧めないけどね」と述べていますが、果たしてどんな味がするのでしょうか?

2,000-year-old hunk of butter might still be edible - CNET

Turfcutters unearth 2000-year-old lump of bog butter in ancient 'no-man's-land' BreakingNews.ie


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