奈良の「曽爾(そに)高原」で見渡す限りのススキを堪能、黄昏時が最高でした



野の花に満ちあふれる春と違い、どこかもの悲しさの伴う秋の風景。

そんな日本ならではのわびさびを満喫できるススキの高原が奈良にありました。詳細は以下から。

奈良県宇陀郡曽爾(そに)村にある曽爾高原は、秋になると一面がススキに覆われる広大な高原。10月上旬から11月まで1ヶ月ほど見頃が続くため、このシーズンには関西各地から観光客やハイカーが訪れます。

ススキは秋の七草にも数えられ、中秋の名月のお月見でだんごと一緒にお供えされるなど、日本の秋には欠かせない植物です。高い空に映える一面のススキの草原が見られるとのことで、Buzzap!取材班は曽爾高原に向かいました。

曽爾高原は奈良県と三重県との境目に位置する、文字通り東の果て。大阪からは阪神高速14号松原線から名阪国道を通るか、南阪奈道路を走って2時間弱。京都からだと第二京阪道路から京奈和自動車道を通って2時間半ほど掛かります。


そこまで掛かると思わず、また緊急事態宣言明けの週末の渋滞を予想しきれず、現地に到着したのは10月上旬の16時過ぎ。ですが問題はここからで、駐車場待ちの渋滞が延々と発生していました。

1時間弱待ってようやく駐車場に入れた時には、シャッターチャンスとされる夕日は沈んだ後。山の中なので平地よりも日没時間が早いためです。

やってしまったか…と思いましたが、せっかくだからと歩けるだけ歩いてみることに。駐車場から5分弱登ると視界が開け、そこはもう一面のススキです。


正面に見えるのがお亀池。このシーズンは夕暮れ以降に池の周囲がライトアップされます。


とはいえ派手なものではなく、このような小さな明かりが並ぶだけ。わびさびを壊さない粋な演出と言えましょうか。


わびさびの境地のような風景。日本の秋の極みとも言えそう。


お亀池を右に見ながら進むとベンチやテーブルのある広場が。シートを敷いている家族もおり、昼間はここでピクニックもよさそうです。


高原の正面にそびえているのは亀山峠。ここを登った先はもう三重県です。


途中まで登ってみましたが、悪天候でなければスニーカー程度で十分歩けます。


運良く三日月の日に当たったため、暮れゆく西の空の景色がこの上なく風流なことに。


亀山峠から眺める曽爾高原と三日月。風流な上になかなか雄大です。


刻一刻と変わりゆく空や雲の色、静かにたたずむ周囲の山々の景色など、まさにこれぞ日本の秋といった風景に。


ススキ越しの月です。ほんのり寂しさを感じさせるこの光景。昼間のピクニックとはまたひと味違った大人な楽しみ方と言えるでしょうか。


高原なのでもちろん気温はあっという間に下がりますし、風も吹きさらしになります。これからの季節はしっかり冬装備がおすすめです。

なお夕日から見たいのであれば15時前の到着が必須。日が短くなることを考えれば14時前には着き、ゆっくりハイキングも込みで考えていた方がよさそうです。

冷え込んできた今だからこそ、秋ならではの日本の風景を味わってみてはいかがでしょうか。

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