日本三大名瀑に数えられる滝を見に行ったつもりが、食から自然から人工物まで時代を超えて幅広く遊べるおもしろスポットでした。詳細は以下から。
栃木県の日光「華厳の滝」、和歌山県の熊野「那智の滝」という東西横綱の裏に隠れがちながら、日本三大名瀑の最後を飾るのが茨城県の「袋田の滝」。
四季を通じてダイナミックな滝を楽しめるとのことで、Buzzap!取材班は紅葉の色づき始まった11月に現地を訪れてみました。
公共交通機関でのアクセスはJR水郡線「袋田駅」から1日4~5本のバスがあるのみ。徒歩だと40分程度掛かるため注意が必要です。
今回は自動車で訪れましたが、お昼時以降は混雑するため、可能な限り早出をして11時までに現地に到着した方がよさそうです。
最初に出てくるのが2つの町営駐車場。ここで停めると無料ですが、滝まで1.3kmほど歩くことになり15~20分程度掛かります。
とはいえ天気がよければ景色は美しく、ゆっくり散歩してもよいでしょう。この先にある駐車場はすべて有料となりますが、お土産屋やレストランの駐車場の場合は利用すると無料になるので、買い物や食事をするなら奥まで車で進んでもよさそうです。
橋の上からの景色。そびえ立つ巨岩が見事です。
見た目のインパクトが強烈なジビエ料理のお店。鮎の刺身という気になる文字列も。
剥製がガチです。
この先はいくつもの有料駐車場と呼び込みの皆様の間を縫いながら進みます。
無料駐車場はいっぱいでしたが、同じ時間でも有料駐車場は意外と空いていました。
すると突然大行列が。どうやら有名なアップルパイのお店のようです。YouTuberも来ていました。
休日お昼前とはいえ、ざっと100人近くは並んでいました。
この先から一気に土産屋街に。昭和を感じる古めかしいお店から、最近の流行を感じさせる洒落たレストランまでが並びます。とはいえやはり古き良き地方の観光地の空気が流れていてなごみます。
閉まっているのに強烈なインパクトを与える店構え。
再度橋を渡ります。このすぐ上流に有名な滝があるとは思えないような静かな流れです。
古い土産屋の隣には散歩道が整備されていました。
ところどころ色づいています。レトロさにぐっときます。
さて、ここまでの道中、ずっと炭火で鮎や肉を焼くいい匂いがしています。お昼時だったので「まるせんや」さんで食べてみることにしました。
お店の脇で絶賛焼いています。
脳味噌を直接揺さぶる炭火焼きの香りが漂っています。
秋が旬の鮎がじりじりと。
だんごの串も並びます。
こちらがメニュー。ひとしきり迷うラインナップですね。
この子持ち鮎の塩焼きが500円。シャモのテール串が300円です。
鮎の塩焼きは控えめに言って人生最高クラスの美味さでした。炭火でじっくりと焼かれ、身は淡泊ながらも香り高く、卵はぎゅうぎゅうに詰まっていてほっくほく。ワタも甘くて苦みはまったくなく、骨だけ残してあっという間に完食。ハイシーズンとはいえ観光地でここまで美味しい鮎をさくっと食べられるとはいい意味で予想外でした。
テール串も油がたっぷり乗ってプリプリ。運転がなければ秒でビールをオーダーしていたレベルです。現在は店内で飲食可能なので、慌てずゆっくり座って食べられるのも最高でした。
あまりに美味しくておかわりしたつくね串。しっかり濃厚な鶏のうまみがぎゅっと濃縮されていました。
それにしてもお店のこのレトロさ。
たたずまいそのものが展示品のようにすら見えます。
間違いなく昭和38年からこうだっただろうなという横綱大鵬の巨大パネルが圧巻です。
腹ごしらえを終え、後編ではいよいよ袋田の滝に向かいます。しかし本番前にこの満足度、ここから先は丸儲けです。
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