日本三大名瀑に数えられる袋田の滝。腹ごしらえを済ませた先にある地下建造物のめくるめくイルミネーションと巨大な岸壁にノックアウトされました。詳細は以下から。
滝に至るまでの昭和の香り溢れる街並みを歩いた前編はこちら。
栃木県の日光「華厳の滝」、和歌山県の熊野「那智の滝」という東西横綱の裏に隠れがちながら、日本三大名瀑の最後を飾るのが茨城県の「袋田の滝」。四季を通じてダイナミックな滝を楽しめるこのスポットを訪れてみました。
駐車場から1kmあまり、お土産屋や食堂の並ぶ街を抜け、腹ごしらえも終えたのでいよいよ袋田の滝に向かいます。
スロープを上って滝の入り口へ。検温と消毒をして入場します。
大人300円、子供150円です。
どうやらARも体験できるとのこと。
ここからは巨大な歩行者用トンネルを抜けて滝に向かいます。この地下構造物を体験できるのが袋田の滝の醍醐味のひとつ。
そしてトンネルに足を踏み入れると…。アンビエント・エレクトロニカが鳴り響き、春夏秋冬に見立てたデコレーションと光のイルミネーションが。
花火を模したと思われる夏ゾーン。この演出は見入ってしまいます。
最初の横穴を曲がると「恋人の聖地」に。独りで迷い込むとイチャラブカップルの熱にあてられるため要注意。
ここからの滝の横顔もなかなかの景色。
吊り橋からの眺めもよいのですが、結構揺れますので苦手な方は注意。
ごつごつした岩場が広がります。なかなかに雄大。
元気な子供が渡っている時は特にゆっさゆっさです。
ここからは袋田自然研究路というトレッキングコースにも進めますが、とはいえのっけからこんな登りのため、運動靴は必須。時間と体力があればチャレンジしてみてもよいかもしれません。
再びトンネルに戻ると冬ゾーンのフェス感が素敵なことに。
実はこのトンネルのイルミネーションは大子町の風物詩ともなっている秋から冬にかけてのライトアップイベント「大子来人~ダイゴライト~」の一環です。
この時期はトンネルだけでなく、夕方以降には袋田の滝そのものもライトアップされます。混雑も予想されますが、夕方以降を狙ってみてもよいかもしれません。10~11月は20時まで、12~1月は19時まで営業時間が延長されます。
第1観瀑台へ。コンクリート柱の無機質感がなかなかたまりません。
そしてその先に見えるのが…。
袋田の滝です。天気がよかったせいか水量は少なめ。なによりも巨岩の迫力に圧倒されます。
ゴツゴツとしたそびえ立つ岩が薄衣を纏うようにたたずむアンバランスさ、そしてそこに覆い被さるような山の木々も見事です。
右手にはさっき渡った吊り橋が見えます。
トンネルの最奥には四度瀧不動尊の神社が。周囲のコンクリートとの対比がまたなんともいえません。
第2観瀑台へはエレベーターで向かいます。1度に15人程度しか乗れないため行列ができていました。
明るい蛍光灯とトンネルの構造。バイオハザードの研究所にこんな場所があったような…。
エレベーターは2台を交互に動かしています。ちなみにここまではペット同伴できますが、エレベーターには乗れないため、連れてきているグループは交代で昇っていました。
第2観瀑台の最上部です。
下からは見えなかった滝の上部をじっくり眺められます。
天気がよかったため、この混雑っぷり。
緊急事態宣言明けの土曜日ということもあり、紅葉シーズンでもあったため、来ている人たちの高揚感はなかなかのものでした。
滝自体も素晴らしいのですが、周囲の岸壁や山の景色も脇役にならず、どこを見ても美しいのが袋田の滝の特徴です。
下りエレベーターに乗るための長い行列ができています。これに並びながら景色を楽しんだり写真を撮る感じで動くのがよさそう。というかハイシーズンはそれしかできなさそう。
第2観瀑台の下部から。個人的にはここが上も下もよく見えて一番景色が楽しめました。
色づく紅葉が近いのもいいですね。
今年の紅葉はもう終わりですが、袋田の滝は平安期に西行法師が訪れた際「この滝は四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」と絶賛した場所。
これからの季節は運がよければ滝全体が真っ白に凍り付く「氷瀑」を楽しむこともできます。初めての人はもちろん、行ったことのある人も未経験の季節にランチ込みで来訪してみるとよさそうです。
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