Samsungが初代「Galaxy S」から採用してきた自社製プロセッサが岐路に立たされています。詳細は以下から。
Appleを中心としたモバイル業界のリーク情報で知られるミンチー・クオ氏のツイートによると、Galaxy S23には新型プロセッサ「Exynos 2300」が搭載されない見込みだそうです。
代わりにすべてTSMCの4nmプロセスで製造された「Snapdragon 8 Gen 2(SM8550)」に置き換わるとのこと。Galaxy S22では全体の3割に「Exynos 2200」が採用されていましたが、採用数が一気にゼロになります。
なお、このような事態を招いた背景にあるのがSamsungの設計能力と製造能力の問題。
ExynosシリーズはSamsungが自社生産していますが、不良品率65%を記録した「Snapdragon 8 Gen 1」から分かるように、同社の製造能力はTSMCに及ばず、さらにプロセッサの設計能力においてはクアルコムに及ばないのが現状です。
そしてクアルコムがTSMCの設計規則に合わせて最適化したSnapdragon 8 Gen 2に、Exynos 2300は計算能力でも電力効率でも太刀打ちできなくなってしまうため、採用を見送らざるを得なくなるわけです。
クアルコムやMediaTekとTSMCのタッグが大きな存在感を発揮し、Samsung一人負けの様相を呈することとなりそうな2023年のモバイル業界。Exynosシリーズが再び脚光を浴びる日は訪れるのでしょうか。
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