1989年に携帯電話事業に参入し、2008年には三洋電機の同部門を吸収したことでも知られる京セラがスマホ事業を縮小することが明らかになりました。
シニア向けやタフネスモデルなど、ユニークな機種を数多く手がけていただけに、海外でも悲しみをもって取り上げられています。詳細は以下から。
日本経済新聞社の報道によると、京セラが5月15日に行われた決算説明会で個人向けスマホから撤退すると明かしたそうです。
谷本秀夫社長によると「高速通信規格『5G』(の普及)などで端末の原価が上がる。利益が出せず引いていく決断をした」とのことで、法人向けスマホに一本化して立て直しを図るとされています。
京セラは近年ではシンプルな「かんたんスマホ」や「キッズケータイ」、頑丈な「TORQUE 5G」などを出していたものの陰が薄い印象は否めませんでしたが、興味深いのが海外メディアの反応。
その日のうちに取り上げられ「携帯業界にしばらく携わってきた人にとっては悲しいニュース」と報じられています。
また、別のメディアでは「Kyocera QCP-6035はアメリカで手に入る最初のスマホの1つだった」と解説され、海外で販売されている頑丈さが持ち味の「Kyocera DuraForce Ultra」は法人向けへの転用も有り得るとも考察されるなど、いまだ存在感があることがうかがえます。
今回のニュースは一時代の終わりを感じさせるものとして、国内外を問わず各所に少なからずショックを与えているようです。
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