上り100Gbpsを目指す「仮想化端末」KDDI研究所が実証実験、ユーザーの全身をアンテナ化で超高速・大容量通信を実現へ


一般的な家庭向け光通信サービス100回線分という、とんでもない通信速度を目指す「Beyond 5G」「6G」。

本日から開催されている「ワイヤレスジャパン2023」において、KDDIがとんでもないアプローチを考案しました。道行く人を見て「全身がアンテナでできているのか!」と驚愕する未来も遠くないのかもしれません。詳細は以下から。

これがKDDI研究所ブースで展示されていた「仮想化端末」の概要。のっけから『現実世界のあらゆる情報を仮想世界へ伝送するために、上り通信の大容量化が必要』という、ものすごい構想がブチ上げられています。

通信量が爆増する中、いずれ超高速・大容量通信を実現するためにミリ波を使った基地局をあらゆるところに敷設する必要が生まれますが、「仮想化端末」はユーザーが身に着けている腕時計やヘッドホン、ベルトなどがミリ波の中継デバイスとなってスマホの通信を中継することで通信速度や容量を拡大する仕組みです。

つまり我々が身に着けているメガネなどが、いずれアンテナや通信デバイスの一部として大容量通信の一端を担う存在となるわけです。

なお、中継端末とスマホの間はミリ波より大容量・超高速通信を実現する「テラヘルツ帯」を用いて通信。周波数が高すぎるため遮蔽物に弱く、基地局として使うのは難しい帯域ですが、至近距離であれば問題なく機能します。

仮想化端末の実証システム。身の回りのものに搭載できるほど小型化する未来は本当に訪れるのでしょうか。

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