姥捨て、間引きを連想させる強烈な短歌と共に始まり、仏壇を義眼が映り込むようになるまで毎日必死に磨き、家族で同じ時間を生きることに固執する母親、乱倫にふけるサーカス、「ててなしご」を産んだ女の子、恐山のイタコたち……といった少年時代の原風景が圧倒的な情報量で畳みかけてくる寺山修司の映画が没後40年を迎えた今、破格で手に入るようになりました。
一度見ただけで東北地方へのイメージが変わる怪作で、劇中に流れるJ.A.シーザーの楽曲は「少女革命ウテナ」ファンを魅了してやまない強烈なインパクトをもたらしてくれます。詳細は以下から。
大手通販サイト「Amazon.co.jp」によると、2023年8月23日現在、寺山修司の映画「田園に死す」「書を捨てよ町へ出よう」の廉価版Blu-rayが2000円台前半にまで値下がりしています。
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90年代に思春期を迎えた少年少女に恐ろしいまでの影響を及ぼした少女革命ウテナのバックグラウンドを知るという意味においても、非常に意味のある作品群。
「母さん、どうか生きかえって、もう一度あたしを妊娠して下さい。あたしはもう、やり直しができないのです」という衝撃的な独白や「ひな壇」など、一度見たら忘れられない光景を高画質で体験できる良い機会です。
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