WindowsやMac、ChromeOSなど、パソコン向けOSの勢力地図が大きく塗り変わることになるかもしれません。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、Huaweiは独自OS「HarmonyOS」をパソコン向けにもリリースするそうです。
これは元Huaweiのソフトウェア開発者、Wang Chenglu氏が明らかにしたもの。
現時点でリリース時期は未定で、Huaweiから提供されるか、オープンソースのHarmonyをベースにサードパーティによって開発されるのかなどは不明としています。
HarmonyOSはアメリカの制裁によりGoogleの各種サービスやAndroidを使えなくなったHuaweiがスマホやタブレット、スマートウォッチ用に開発した独自開発OS。
「世界シェア3位のモバイルOS」と呼ばれるほど急速に普及しており、現在は冷蔵庫や電子レンジなどサードパーティ製の家電のほか、電気自動車にも採用されています。
なお、現状Windowsの搭載は制限されていないため、同社製のパソコンのOSがすべてHarmonyOSになるわけではなく、あくまで中国内の製品向けにとどまるとのこと。
搭載されるパソコンが中国で普及するだけでもかなりの市民権を獲得できるため、モバイルから家電までさまざまなプラットフォームと連携したエコシステムがさらに拡がる可能性もあります。
最新スマホの「Mate 60 Pro」で4G以上の通信速度を叩き出すなど、アメリカの制裁を受けながら自前の技術で回避してしまったHuawei。
5Gスマホ復活も近いとみられるだけに、新たな制裁に備えてのパソコン版開発とも考えられるかもしれません。
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