5G対応の自社製プロセッサ「Kirin 9000s」を備えた最新スマホ「Mate 60 Pro」で華々しく復活を遂げたHuawei。
その裏側が、少しだけ見えてきたかもしれません。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、「EUV露光装置」を手がけるオランダの大手メーカー・ASMLで2022年に突然退職した元従業員が機密情報を持ち出していたことが明らかになったそうです。
EUV露光装置はiPhone 15 Proが搭載している世界で初めて3nmプロセスで製造されたプロセッサ「Apple A17 Pro」などの最先端半導体を製造するのに欠かせないもの。
アメリカによる禁輸措置でASMLから装置を手に入れることができないため、中国の半導体産業は後れを取っているのが現状です。
そして一連の報道の中で最も興味深いのがASMLの元従業員がHuaweiに雇用されたとみられる点。
今なお雇用関係が継続しているのかは不明ですが、くしくもHuaweiはEUV露光装置に用いられる部品などに関する特許を2022年末に申請しています。
知財が盗まれたことを認めたASMLのCEOが「箱がないパズルの1ピースにすぎない」とコメントしているものの、今後どのような展開となるのかは非常に気になるところ。
アメリカによる中国への制裁措置が強まるのかどうかについても注目が集まりそうです。
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