「実用的ではない」と完全に見限られたと考えて良さそうです。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、韓国で28GHz帯の周波数に買い手がつかない状態だそうです。
28GHz帯はアメリカ主導の5Gで利用が進められていた「ミリ波」と呼ばれる周波数で、理論上は既存のサービスでは及ばないような超高速かつ圧倒的な大容量通信を実現できると期待されていました。
しかし28GHz帯は人体すら遮蔽物になってしまい、基地局1台あたりのカバーエリアが極めて狭く整備コストが非常にかかるため、韓国では今年5月までにSKテレコムなど大手3社が周波数帯割り当てを返上。
その穴を埋めるべく、11月20日からミリ波の弱点を補うための「アンカーバンド」としてプラチナバンド(700MHz帯、20MHz幅)もセットにする形で新規事業者を募集したものの、全く買い手がついていないとのこと。
韓国政府は「問い合わせは多くもらっている」「保証金などの問題で、締め切りが近づけば申請者が出る」としているものの、12月19日の申請期限は刻一刻と迫っている状況です。
楽天モバイルが「必要不可欠」と訴え続け、ようやく割り当てられたプラチナバンドを付けてもなお不要とされるミリ波。
日本でも各通信事業者に割り当てられているにもかかわらず、ほとんど使われていない現状がネットワークの構築が非常に困難であることを物語っています。
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