【悲報】「POCO F6 Pro」に発熱問題、Pixel 8a圧倒の超高性能な格安スマホの弱点がベンチマーク比較で明らかに


Googleの「Pixel 8a」に続いて、先日Xiaomiが正式発表した「POCO F6 Pro」。

いずれも7万円前後の廉価版でありながらハイエンドスマホと同じプロセッサを搭載していますが、本当に高性能なのはどちらなのかをさっそく検証してみました。

忖度一切なしのガチンコ勝負です。詳細は以下から。

◆Pixel 8aとPOCO F6 Proを比べてみた
まず振り返っておきたいのが、両機種のスペック。

「Pixel 8a」はPixel 8と同じくGoogle独自の「Tensor G3」プロセッサを搭載していますが、クロック数は抑えられたものになっているようです。

「POCO F6 Pro」はXperia 1 Vなど2023年のフラッグシップスマホたちもこぞって採用した「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載しています。

なお、定価はPixel 8a(SIMフリー)が7万2600円、POCO F6 Proが6万9980円でさほど変わりはありません。

◆超高性能で圧倒するPOCO F6 Pro、しかしPixel 8aにも強み
それではさっそくベンチマークアプリの定番「AnTuTu(V10.2.5)」をできるだけ条件をそろえて実行。結果は以下のようになりました。

・POCO F6 Pro
スコア:1532758
バッテリー消費:6%
バッテリー温度:28.9度→40.2度(11.3度上昇)

・Pixel 8a
スコア:938814
バッテリー消費:2%
バッテリー温度:29.2度→37.5度(8.3度上昇)

スコアに関しては、ほぼ同価格とは思えないほどの差をつけてPOCO F6 Proが圧勝。

発表会で伝えられた「AnTuTuスコア1642770」には届きませんでしたが、過去にBuzzap!が実機テストを行ったSnapdragon 8 Gen 2搭載機の数々や「Xiaomi 13T Pro(Dimensity 9200+)」より約10万高いスコアをたたき出しています。

一方で、Pixel 8aはテストの終了まで約3分ほど長くかかっていた一方、バッテリー消費や温度上昇は大きく抑えられており、その点は明確な強みと言えそうです。

◆ストレステストでまさかの結果に
続いて充電、冷却を済ませて長時間負荷を与えるストレステストを実行。

なお、グラフィック性能チェックのために「3D Mark」を使おうとしたところ、通常起動できない仕様になっていたため見送り、引き続きAnTuTuベンチマークで行いました。

違いが表れ始めたのは4分経過後で、Pixel 8aは約32度でバッテリー温度の上昇が緩やかになった一方、POCO F6 Proはヒートアップを続け9分を目前に40度に到達。消費も激しめです。

その後も温度は上がり続け、17分経過で45度を突破し本来45分間のテストにもかかわらず半分以下の工程で強制停止し測定不能に。念のため再度実行しましたが結果は変わりませんでした。

一方Pixel 8aは45分を完走。バッテリー温度は38度前後で落ち着き消費も13%で済んでいましたが、クロック数が開始数分で激減しているため負荷がかかるとすぐに性能を抑える仕様になっているようです

測定中の動画はこちらから。


◆設定を下げて試しても……
測定不可能なのも困るので、念のためPOCO F6 Proの解像度をWQHD+(3200×1440)からFHD+(2400×1080)に下げて再びストレステストを実施。

しかしながら結果は全く変わらず、約17分でバッテリー温度が45度を超えて強制停止してしまいました。


『POCOによる最新の冷却技術』とうたう「LiquidCool Technology 4.0 with IceLoop」により優秀な放熱効率を誇るはずが、まさかの結果となってしまったPOCO F6 Pro。

6万円台でAnTuTuスコア150万台の処理能力は魅力的ですが、「最新のゲームをバリバリ楽しみたい!」というユーザー、特に「今のスマホでも発熱に悩まされている」という場合は気をつけるべきかもしれません。

ゲームをプレイしない場合、バッテリー持ちではPixel 8aに分がありますが、画面の大きさはもちろん美麗さでもPOCO F6 Proが上回ってるため悩ましい選択になりそうです。

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