もしかすると、新型のiPhone SEはディスプレイの品質に当たり外れがあるかもしれません。詳細は以下から。
半導体やエレクトロニクス事情に詳しい韓国メディア「The Elec」の報道によると、「iPhone SE(第4世代)」の有機ELディスプレイを供給するメーカーが決まったそうです。
最も注文を多く獲得できたのは、Appleが課した「1枚あたり25ドル」という破格の価格設定に唯一対応できた中国BOE。現行のiPhone SE(第3世代)に続いて供給を担うことになり、全体の60~70%を製造するとのことです。
また、2社目がLGで3社目はSamsungとされていますが、SamsungはiPhone 16シリーズ向けにもまとまった数を供給する必要があることから、製造ラインをほとんど確保できないとみられています。
とにかく安く買い叩こうとするAppleの要望に応えたにしては、注文量が思いのほか多くない印象のBOE。背景には同社の技術レベルが、先行2社に後れを取っていることへの懸念があると考えられます。
実際、iPhone 15の時にも「Dynamic Island」の周囲に光を漏らさないようにする加工でつまずき、初期ロットからの納品は果たせずにいました。
新規参入を狙うTianma(天馬)が品質不足を理由にはじかれていることから、最低限の品質は保証されているはずですが、それでもLG、Samsung製より不安があるのは確かといえそうです。
なお、Appleが技術的に不安があるBOEを重用するのは、安価で済むのはもちろんSamsungとLGへの依存度を下げたい狙いがあるため。
ここでBOEの技術が向上すれば、将来的にiPhone値上げの抑制にもつながるため、以前のようにAppleを怒らせる事態だけはないよう祈りたいところです。
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