「買ったばかりの新品HDDが、ボロボロに使い倒された中古品だった」
そんな笑うに笑えない事態が起きています。詳細は以下から。
◆5年以上フル稼働したHDDが「新品」として販売される事態に
ドイツメディア「heise online」の報道によると、現在読者から『新品として買ったはずのSeagate製HDDが中古品だった』という報告が相次いで寄せられているそうです。
これはHDDの健康状態を調べるソフト「smartmontools」で初めて起動してからの累計稼働時間などを数値化したSMART情報を調べたユーザーたちによるもの。
なんと買ったばかりにもかかわらず、15000~50000時間(約1年8ヶ月~5年9ヶ月)稼働していたケースが100件ほどあり、平均しても25000時間(約2年10ヶ月)に及ぶとされています。
ちなみに国内で最も人気のSeagate製HDDは2018年発売の8TBモデル「ST8000DM004」。何年も売れ続けているロングセラーの機種が複数あるため、6年近くフル稼働した中古品が新品と偽装されて流通する可能性はあるわけです。
◆被害は世界規模、気付かずに購入してしまっているケースも
ドイツのみならずアメリカ、スイス、オーストリア、ルクセンブルクなど世界各国で報告が上がっただけでなく、eBayやAmazonで購入したものにまで含まれていたという今回の偽装HDD。「8台とも中古HDDだったNAS」を買ってしまった消費者もいるなど、事態は深刻です。
なお、今回の問題を受けてSeagateは認定された販売パートナーからの購入を促す声明を発表。正規の再生品かどうかは緑の枠線が施され「Factory Recertified」と書かれたラベルがあるかどうかで識別できるとしています。
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