ドローンからの生き延びるための超実用的ガイドブックが登場



中東の紛争地域などで活動を続ける無人攻撃機、ドローン。誤爆が世界的な非難を浴びるなど非常に危険なこの攻撃を可能な限り避けるためのガイドブックが19ヶ国語で作成されています。

今月12日にも無人攻撃機がイエメンで結婚式の車列を誤爆し、14人が死亡した事件が大きく報道されましたが、無人攻撃機に寄る民間人の誤爆は跡を絶ちません。

CNN.co.jp 米無人機が結婚式の車列を誤爆、14人死亡 イエメン

そんな世界情勢の中でオランダ人のデザイナーRuben Paterさんが作成したのがこちらの無人攻撃機から生き延びるためのガイドブック。

(クリックして拡大)

この中で取り上げられている無人機の多くはNATO加盟国のアメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、カナダなどのもの。理由としてはこれらの国がアフガニスタンなどの紛争地域で無人攻撃機を使用していること、他の多くの国は無人攻撃機の翼長などのデータを公表していないことが挙げられます。

ですが、この表の中には他にも中国、インド、モロッコ、アラブ首長国連邦、イスラエルの無人機も掲載されています。また、無人機のシルエットの横にある骸骨マークは攻撃機であることを、目のマークは探査機であることを示しています。

Paterさんがこのガイドブックを作るきっかけになったのは、パレスチナのガザ地区の人々が無人機の映像を撮り、脅威となる無人攻撃機かをシルエットから判断していたこと。また、第2次世界大戦で使用された敵機と味方機を判別するための飛行機識別カードからも影響を受けています。

さらに、裏面には2013年に発行されたアルカイーダの無人攻撃機への反撃ガイドから取られた生存のためのヒントも掲載されています。

例えば「隠れる時は葉の密集した木の陰に」「ガラス片を車や屋根の上に撒き散らして光を反射させると良い」「赤外線カメラから逃れるにはエマージェンシーブランケットを使え」など、命に関わる情報です。

オリジナルのガイドは48cm×33cmのサイズで10ユーロ(約1400円)。アルミニウム紙に印刷されているため、無人攻撃機のセンサーを妨害することもでき実用的。下記公式HPからPayPal経由で購入可能。

Drone Survival Guide

また、このガイドは上記サイトからpdfでダウンロードできる他、英語を始め、ドイツ語、フランス語、オランダ語、アラビア語、トルコ語、中国語など19ヶ国語でヒント集の翻訳テキストもダウンロードできます。

日本語版はまだありませんが、いつかこのようなガイドが実際に必要となる日が来るのでしょうか?

Drone Survival Guide lets you spot flying military robots using silhouettes Mail Online

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