つながりやすく高速なLTE基地局を低コストで実現する技術が登場、スマフォの電池消費改善も


携帯電話各社が次世代高速通信規格「LTE」のエリア拡大に向けて火花を散らしている昨今ですが、つながりやすく高速なLTEのエリアを安価に拡大できる上に、スマートフォンの電池消費まで抑えられるという、夢のような技術が登場しました。



日本電業工作が、LTE基地局対応偏波共用アクティブアンテナシステムを開発。国内で初めてLTE基地局装置との接続試験に成功!|ニュースリリース|DENGYO 日本電業工作株式会社

日本電業工作のプレスリリースによると、同社とドイツのUbidyne GmbHは、800MHz帯LTE基地局対応の「偏波共用アクティブアンテナシステム(AAS、Active Antenna System)」を開発し、国内で初めてNTTドコモの移動通信用LTE基地局装置との接続試験に成功したそうです。

AASは従来別に設置されていた遠隔無線装置(RRH、Remote Radio Head)とアンテナを統合することで、同軸ケーブルや遠隔チルト制御装置が不要になるというもの。LTE基地局をAASと基地局装置信号処理部(BBU、Base Band Unit)、光ファイバーのシンプルな構成で構築することができ、安定した通信環境と基地局コストの低減を実現します。

また、AASは電波に指向性を持たせる、ビームフォーミングによってエリアを最適化することで通信品質が向上し、端末のバッテリー消費を改善。1つの基地局から2つの基地局のように電波を照射する「バーティカルセクタライゼーション」によって、通信容量を改善することもできます。

これがAAS本体。基地局装置信号処理部(BBU)と光ファイバーを繋ぐだけでLTE基地局の完成です。

さらにAASは遠隔地からのソフトウェアアップロードでシステムの変更と更新にも対応でき、通信事業者のメンテナンスにかかる負担が軽減されるほか、AASとBBUを別の場所に設置できることで、BBUの集約管理による運用コストの低減などが期待できるとのこと。

電波に指向性を持たせることで、つながりやすい800MHz帯対応のLTE基地局をきめ細かく安価に設置できるようになることから、今後が期待されるAASですが、日本電業工作は製品リリースに向けた各種試験を進め、将来的にはマルチバンド化を実現させるほか、国内だけではなく海外も視野に入れて市場投入を検討するとしています。


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