1万円台で買えるFireFox OS採用スマートフォン「Peak」「Keon」が登場したことを以前BUZZAPでお伝えしましたが、1万円以下という超低価格を実現した「ZTE Open」と合わせてワイヤレスジャパン2013で展示されていたので、レビューをお届けします。
AndroidやiOS、Windows Phoneに続く第4のOSとして「Tizen」と共に期待されている同OSですが、格安モデルの実力はいかなるものなのでしょうか。
まずは最も高性能な「Peak」から。第4世代Snapdragon「MSM8225(デュアルコア、1.2GHz)」に4.3インチqHD(960×540)IPS液晶、512MBメモリを搭載しています。
実際にざっと触ってみたところ。開発者向け端末である上、技適の関係で無線通信ができず、USBケーブルを介した有線通信であるため、ところどころ不安定な部分は否めませんが、インターフェースなどはauが2010年冬に発売したAndroidスマートフォン「IS03」あたりを思い出さなくもありません。
Firefox OSスマフォ「Peak」をざっと触ってみた - YouTube
そして初代Snapdragon「7225AB(シングルコア、1GHz)」や3.5インチHVGA(320×240)液晶、512MBメモリ、300万画素カメラ……と非常にスペックを抑えた「Keon」はこんな感じ。
PeakとKeonを並べたところ。担当者のネイルアートがFireFox仕様になっているのも見どころです。
そして1万円以下という超低価格で作ることができるとされる「ZTE Open」。初代Snapdragon「7225A(シングルコア、1GHz)」や3.5インチHVGA(320×240)液晶、256MBメモリと、かなり低めのスペックに。
実際に触ってみたところ。まだ開発者向けの試作機なので仕方が無い部分は多々ありますが、それなりに動いています。
1万円以下のFirefox OSスマフォ「ZTE Open」の実力 - YouTube
ちなみにFireFox OSブースのスタッフに、同OSのメリットについて聞いてみたところ、「スマートフォン本体を安く作ることができる」という点よりも、「アプリ開発のハードルの低さ」や「オープンであること」を挙げていました。
これはアプリの開発にSDKなどが必要無く、極端な話、メモ帳だけでの開発も可能であることや、制約の少ないオープンな開発環境であるため、自らのサービスを組み込みたい携帯電話会社の意向や、自由さを求めるユーザーの意向を幅広く汲み上げることができることによるもの。
先行するAndroidやiOSに対して「可能性」を武器にするFireFox OS。日本国内での製品化は1~2年以内とのことですが、続報が待たれるところです。
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