9月に発売されたiPhone 5sには世界初となる64ビットのスマートフォン向けプロセッサ「Apple A7」が搭載されていますが、クアルコムやNVIDIAなども追撃することが明らかになりました。詳細は以下から。
Smartphone chip vendors step up development of 64-bit quad-core solutions
台湾のIT系情報サイト「DIGITIMES」の報道によると、クアルコムやNVIDIA、Broadcomといった携帯電話向けプロセッサを製造しているメーカー各社が64ビットのクアッドコアプロセッサを相次いでリリースする予定であるそうです。
これらのプロセッサは早ければ来年1月に開催される「CES 2014」でお披露目されるとのことで、実際に搭載した製品は2014年前半にも登場する予定。
また、Samsungが自社のExynosプロセッサで8コア化を実現しており、安価なモバイル向けプロセッサを手がけるMediaTekも8コア市場で追従する方針ですが、クアルコムやNVIDIAは当面はコア数を増やさず、64ビット化へ舵を切るとされています。
ちなみにNVIDIAは自社のロードマップで2014年登場予定の「Tegra 5(Logan)」について、GPUにパソコンやワークステーション、スーパーコンピューターなどに採用されているKeplerアーキテクチャを採用し、消費電力2WでPS3やGeForce 8800GTXを上回るグラフィックを実現すると表明。
なお、クアルコムは先日、グラフィック処理能力を40%向上させ、モバイル機器で4K(3840×2160)のHEVC(H.265)形式動画のハードウェアデコードに対応させるなど、最高スペックを実現した新プロセッサ「Snapdragon 805」を発表しました。
しかしながら大きく性能が向上したにもかかわらず、現時点での最上位モデル「Snapdragon 800」のマイナーチェンジのような型番が割り当てられていたわけですが、どうやら「本命」は805ではなく、まだ見ぬ64ビット対応プロセッサであるようです。
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