完全通話定額を盛り込んだ新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」の導入を機に、NTTドコモがキャッシュバックを縮小する意向であることが明らかになりました。
ドコモ、キャッシュバック縮小…新料金導入機に : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
読売新聞社がNTTドコモの加藤社長に行ったインタビューによると、新規ユーザーを獲得するために行っている多額のキャッシュバックを縮小する方針だそうです。
これは新規契約を優遇する一方で、長期利用者への恩恵が少ないという批判が強まっていたことを受けたもの。
具体的には家族全員での利用や長期利用者を優遇する内容となった新料金プランが導入される6月からキャッシュバックを減らすとしていますが、縮小で削減できる販売経費よりも、料金改定による減収のほうが大きいとされています。
なお、NTTドコモが導入する「カケホーダイ&パケあえる」は、以下のように国内通話完全定額の「カケホーダイ」をはじめとする基本プランと、家族内でシェアできるパケット定額を組み合わせた内容。
通話料が定額であるため、規定のパケット通信量を超過しない限り追加料金が発生することはなく、いわゆる「ポッキリ料金」で利用できるというメリットがユーザーにありますが、ドコモにとっては基本料収入が下がる(主に家族契約時)上に、追加の通話料収入も期待できないものとなります。
「iPhone 5sが本体一括0円+○万円分の商品券」など過熱していたキャッシュバックが3月16日を境に大きく減額され、4月に入ってからは一部の不人気機種を除いてほとんど提供されない事態に陥っていましたが、さらに縮小された場合、MNP利用者はどれだけ減るのかが気になるところです。
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