GoogleがAndroid 4.4未満のサポートを終了するという大ナタを振るいました。
これにより世界で9億台規模のスマホが危機にさらされるということですが、とりわけ日本での影響は絶大となるようです。詳細は以下から。
◆Android 4.3以前のセキュリティパッチ提供をGoogleが打ち切り
Metasploit: Google No Longer Provides Patches f... | SecurityStreet
脆弱性を修正するツール「Metasploit」を手掛けるRapid7の研究者が明かしたところによると、Android 4.3(Jelly Bean)までのブラウザに採用されているコアコンポーネント「WebView」のセキュリティパッチの提供をGoogleが打ち切ったそうです。
つまり2013年10月にAndroid 4.4(KitKat)、2014年10月にAndroid 5.0(Lollipop)をリリースしたGoogleにとって、Android 4.3以前は「サポートする価値の無い古いバージョン」にあたることを意味するわけですが、肝心のAndroid 4.4以上の普及率は2015年1月時点でわずか4割。
最もシェアが大きいのはAndroid 4.1~4.3(Jelly Bean)なのが現状で、今回のGoogleのセキュリティアップデート打ち切りにより、9億3000万台以上のAndroid採用デバイスが影響を受けるとされています。
◆OSアップデートされない国産スマホ激震、発売1年のモデルすら脆弱性放置へ
また、今回のセキュリティパッチ提供打ち切りで、とりわけ強く影響を受けるのが国産スマホユーザー。
ソニーやSamsung、HTCといったグローバルメーカー各社がフラッグシップモデルを可能な限りAndroid 4.4へとOSアップデートしているのに対し、シャープや富士通、京セラといった国内メーカーは発売1年程度となる2013年冬~2014年春発売のモデルすらアップデートを見送っています。
なお、2013年冬モデル以降で、Android 4.4アップデート見送りが表明された(いまだにアップデート予定が公開されていないものも含む)主な機種は以下の通り。フラッグシップと位置付けられていたはずのモデルすら含まれるなど、あまり好ましくない状況です。
・NTTドコモ
AQUOS PHONE EX SH-02F
LG G2 L-01F
・au
AQUOS PHONE SERIE SHL23
ARROWS Z FJL22
DIGNO M KYL22
・ソフトバンクモバイル
AQUOS PHONE Xx 302SH
AQUOS PHONE Xx mini 303SH
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