先日ソフトバンクモバイルが「新しいiPad」の4G(LTE)+Wi-Fi版の本体価格および料金プランを発表しましたが、同社はLTEサービスを展開していないため、下り最大42Mbpsの「DC-HSDPA」に対応するのかどうかを問い合わせてみました。
BUZZAP編集部でソフトバンクモバイル広報部に対して、下り最大42Mbpsの「DC-HSDPA」に対応するのかどうかを問い合わせたところ、以下のような回答となりました。
ソフトバンクモバイル:
現状お伝えできるのは「3Gネットワークで利用できる」ということになります。また、発売時点で利用できるのは下り最大14.4Mbpsの「3Gハイスピード」です。
なお、新しいiPadはソフトバンクモバイルが7月サービスインを予定している先日獲得した900MHz帯(同社では「プラチナ電波」と呼称)に対応しますが、同社の公式サイトでは900MHz帯では「DC-HSDPA」ではなく「3Gハイスピード」を展開する方針。
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さらに新しいiPadが対応している以下の通信方式および周波数帯域では、ソフトバンクモバイルが現在「DC-HSDPA」を展開している1.5GHz帯はそもそもサポート対象に入っていないことが分かります。
4G LTE(700、2,100 MHz)、UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,900、2,100 MHz)、GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900 MHz)
つまり、ソフトバンクモバイル版「新しいiPad」は国内では当面LTEもDC-HSDPAも利用できず、下り最大14.4Mbps通信のみ利用可能ということになります。
もしここで以前報道にあったように、NTTドコモがAppleとの提携交渉をまとめて、下り最大37.5Mbps(一部では75Mbps)の「Xi(クロッシィ)」を利用できる「新しいiPad」を提供した場合、分の悪い戦いを強いられることになるソフトバンクモバイルですが、その場合は「Softbank 4G」対応ルーターなどと組み合わせた販売方法などを導入するのでしょうか。
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