ディスプレイにタッチセンサーを内蔵した「インセル型液晶タッチディスプレイ」の量産をシャープが開始しました。詳細は以下から。
シャープのプレスリリースによると、同社は6月からインセル型液晶タッチディスプレイを三重第3工場で開始したそうです。
今回量産開始されたのは低温ポリシリコン(CGシリコン)技術を採用したもので、IGZO技術は非採用。また、亀山第2工場での生産も検討しており、実現すれば画面サイズや解像度、狭額縁化といったさまざまなニーズに応えられるだけでなく、安定した供給体制の構築を図れるとしています。
なお、シャープはiPhone 5時代からインセル型低温ポリシリコン液晶を生産していたものの、Apple以外へ供給できない契約となっていましたが、2015年初頭に契約見直しで合意済み。
量産を機にインセル型低温ポリシリコン液晶を武器に中国市場のシェアをシャープから奪ったジャパンディスプレイに対抗するほか、亀山第2工場で開発中のIGZO技術を用いたタブレットやノートパソコン向け中型サイズインセル型液晶で巻き返しを図る方針です。
スマートフォン向けインセル型液晶タッチディスプレイを量産開始|ニュースリリース:シャープ
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