先ほどTSUTAYAとフリービットが共同で手がける格安スマホ「トーンモバイル」が新機種「TONE(m15)」を発表したことをお伝えしましたが、さっそくスマホ本体のレビューをお届けします。詳細は以下から。
これが「TONE(m15)」本体。
5.5インチHD(1280×720)液晶にMediaTekの64ビットCPU「MT6735(4コア、1.3GHz)、2GB RAM/16GB ROMを搭載したAndroid 5.1スマートフォンです。
前面カメラは500万画素
前面上下にステレオスピーカーを備えています。
背面には3000mAhバッテリーを搭載
背面カメラは1300万画素。メーカーは非公表となっています。
背面カメラの画質はこんな感じ。明暗の厳しいところにあまり強くなく、暗いところでは油絵のように細部を塗りつぶしたかのような絵づくりになりました。HDR撮影時には「本体を動かさないで下さい」という注意が表示されるなどしていたことを考えても、ソニーセンサーではないように思われます。
背面カバーは外れますが、バッテリー交換はできません。
SIMスロットは1つ。2つめのスロットを塞いだような痕跡も見えます。
本体はやや丸みを帯びているほか、ツヤ消し加工が施されたことで、大画面ながらもかなり持ちやすい印象。
実際に触ってみたところ。発表と同時にパナソニックが台湾で販売するモデルとほぼ同じことが発覚し、強気の価格設定もあって大炎上した「VAIO Phone」と異なり、完全自社開発モデルをうたうだけあって、かなり細部まで作り込まれています。
5.2インチ液晶を搭載した「Xperia Z3(左)」と並べてみたところ。TONE(m15)のベゼルが狭いため、5.5インチの大画面であるにもかかわらず本体サイズはほとんど変わりません。
やや厚みがあるものの、丸みを持たせてあることで、かえってグリップ感が生まれており、片手でも安心して使えます。
ホーム画面は3種類。老弱男女誰でも使えるインターフェースとなっています。
歩数計などに加え、背面カメラを用いた心拍数測定機能も。
世田谷区二子玉川にある「蔦屋家電」や公式ストアを皮切りに、本日から順次発売。価格は2万9800円です。
なお、「TONE(m15)」は新たにドコモが「PREMIUM 4G」として展開している800MHz、1.5GHz、1.7GHz、2.1GHzのLTEすべてに対応。月額1000円で500~600kbpsのパケット通信が使い放題で、LTEの低遅延に加え、特許技術によってアプリごとに通信速度をチューニングしているため、通信速度の割にかなりレスポンスがいいのが特徴。
IP電話のクオリティも徹底調査し、不安定なWi-Fiでの通話を避け、すべてをLTE・3Gネットワークで完結することで、遅延やつながりにくい状況などを大幅改善しています。
さらに事前登録なしにTONEの位置を探せる機能や、遠隔操作によって家族間でスマホのサポートができるようになる機能、あらかじめ登録された塾や学校などにTONEを持って入ると保護者に自動で通知が送られる「ジオフェンス」、買ったときの箱に置くだけで各種不具合を自己修復する「おくだけサポート」を備えるなど、サービス面でもかなり深くまで作り込み。
遠隔操作の様子。紛失時はSDカードの中身を含めたデータを遠隔消去できるだけでなく、必要な最低限のファイルを取り出した上での消去も可能。自由度の高さに驚かされます。
おくだけサポートのデモの様子。スマホ初心者にとって「箱に置くだけで不具合がなんとかなる」というのは、非常に心強いのではないでしょうか。
心拍数計測のデモ。
実際に心拍数を計測した様子はこんな感じです。
なお、トーンモバイルユーザーに対しては「CD・DVDレンタル当面無料」「Tポイント10倍」「フォトプリントが1枚6円」といった特典も。
スペックこそミドルレンジ程度のモデルですが、多くの人にとって格安スマホ利用時のハードルとなる、サポート面を含めたトータルの使い勝手で考えると、「安価な1台目スマホ」として十分活用することができそうです。
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