格安スマホ「楽天モバイル」2016年夏モデル発表会まとめ、口座振替払い導入も検討中


不安定なIP電話ではなく、安定した音声回線で5分通話定額をいち早く実現するなど、フットワークの軽い格安スマホ「楽天モバイル」が2016年夏モデルや新サービスを発表しました。詳細は以下から。

◆速報、レビュー記事
「arrows M03」「AQUOS mini SH-M03」発表、楽天モバイル2016年夏モデルに

楽天モバイルが月額1880円の「コミコミプラン」発表、通話定額とデータ通信、端末代金がセットに

「AQUOS mini SH-M03」速攻レビュー、高性能&ハイスピードIGZO搭載のイチオシ格安スマホに

ドコモ・au回線対応の「arrows M03」速攻レビュー、Xperia激似モデルが格安スマホに

◆発表会の様子
5分かけ放題オプションで通話SIM契約数の割合が大きく伸びた楽天モバイル。

獲得ポイント数が最大7倍になる「SPU7」など、楽天スーパーポイントを利用した経済圏の拡大を強化しています。

「ちょっといいモバイル、もっと楽しい毎日。」がキャッチコピーに。

今回、新たに解禁されるのが楽天スーパーポイントを利用した楽天モバイルの支払い。

ありとあらゆる生活費を楽天で決済すれば、なんとスマホ代がタダになるという寸法です。

格安スマホの普及に当たって、非常に大きな役割を果たすリアル店舗も拡大。

シニア層のスマホニーズが高いことを受けたサービスも実践しています。

そして本日から、訪日外国人のニーズを意識したプリペイドSIMを1GB 2980円、2GB 3980円で発売。

さらにAnkerの充電器やモバイルバッテリー、TranscendのmicroSDカードなどを、「R Mobile SELECT」として取り扱います。

すでにHuawei P9、P9 Lite、ZTE BLADE E01を夏モデルとして投入している楽天。

今回は防水、おサイフケータイ、ワンセグ、VoLTEといった、日本人ユーザーが望む機能を盛り込んだモデルを発表しました。

まずは「arrows M03」。Xperia Z5そっくりなarrowsが格安スマホとしても発売です。

発売日より前に先行予約すると、3万2800円が2万9800円になるほか、楽天Edyが1000円分もらえるキャンペーンも。

そして「AQUOS mini SH-M03」

2015年冬に発売されたハイエンドモデルと同じ性能で4万9800円。先行予約するとなんと4万4800円+楽天Edy1000円分プレゼントがあります。今までに無かったハイエンドな国産格安スマホだけに、かなり選択肢として期待できるのではないでしょうか。

多彩なラインナップで攻める楽天モバイル。純粋な新機種数で言えばソフトバンクよりも多くなってしまいました。

さらに端末、データ通信、5分かけ放題がパックになって月額1880円の新プラン「コミコミプラン」も発表

対象機種はプランによって異なり、ZTE BLADE E01、Huawei P9 Lite、arrows M03から選ぶ形に。なお、ZTE BLADE E01のレビューの際にもお伝えしましたが、同モデルには「一般的な格安スマホが2GB以上のRAMを搭載する中、1GBしかRAMを備えていない」「本体の記録容量が8GBしかなく、OSの容量分を差し引いた残り数GBしか利用できない」といった難点があるため、安心して利用したいのであれば、Huawei P9 Lite以上の機種を選びたいところです。

◆質疑応答
日経:
1880円はUQ mobileやワイモバイルへの対抗?自宅でのサポートは高齢者を意識したもの?

楽天モバイル:
対抗というのではなく、マーケットが期待している一つの方向性であるという観点から。業界の状況やユーザーの志向を踏まえながら考えていきたい。スマホの利用層、とりわけMVNOの利用層が拡大していく中で、シニア層の取り込みは重要。通信とエナジーカンパニーとして展開していくためにも、より密着した支援が必要であると考えています。

フリーランス山田:
業界の風雲児としてさまざまな挑戦をしていくという意気込みを述べていたが、個人的にはMVNOはMNOが辿った道をなぞっているだけのように感じる。「MNOができないことをMVNOがやるのだ」という節目は訪れるのか。

楽天モバイル:
特に欧州のMVNOの事業動向を見ていると、単に格安だけを求めた事業者は差別化や収益化で苦しくなっている。そのため楽天モバイルは楽天経済圏が持つサービスを組み合わせた、ユニークなスマホ事業が成立すると考えている。

端末の視点から話させてもらうと、今まで光の当たることが無かった国内外のミッドレンジモデルに光が当たっている。これがMVNOができていること。今まで起きそうで起きなかった潮目がようやく起きている。日本の携帯電話事業に大きなうねりが起きれば、MVNOはその中で大きな役割を果たせると考えている。

スマホ事業は端末単体でなく、スマホでできることも大事。単体とプラットフォームの両方が必要である中、楽天はサンドイッチ戦略を取ることができる。

フリーランス林:
MVNOはクレジットカード支払いが基本だが、クレジットカードを持てない/持ちたくない層が多い。事務手数料を払ってもMVNOに行きたい層へのアプローチは?コミコミプランの2年縛りは従来の慣行を踏襲した形になるが、何故採用した?

楽天モバイル:
コミコミプランの2年契約は「一番いい価格で提供するため」。MNOと違って、その他の選択肢がある。公平なプランを用意することで、ユーザーが選ぶことができる。カード以外支払いについては、ユーザーからの声がたくさん寄せられているため、実際検討している。電気事業は口座振替のため、そのようなサービスとの組み合わせも視野に入れている。

産経新聞大坪:
エナジーとモバイルの組み合わせで割引はある?

楽天モバイル:
マーケットのニーズを確認しながら、バンドリングを検討していきたいと考えています。

?:
楽天モバイル独自端末の開発は?

楽天モバイル:
将来のことなので、お答えしかねるが、ユーザーが求めているものがパートナーシップを組んでいるメーカーに無かった場合、そういうものを考えないといけないのではないかと考えています。

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