【動画】世界で最も孤立した有人島、南大西洋のトリスタンダクーニャとは?


世界のどこからも隔絶された最も辺鄙な絶海の孤島に暮らすとはどんなことなのでしょうか?詳細は以下から。

多くの島からなる日本。南西諸島や小笠原諸島など、他の島と離れた島も多数存在しています。ですが、本当に世界のどこからも隔絶された絶海の孤島が南大西洋に存在していました。

それがトリスタンダクーニャ(Tristan da Cunha)という南大西洋に浮かぶイギリス領の火山列島です。

ギネスブックに「世界で最も孤立した有人島」として掲載されている程の辺鄙さで、ケープタウンから2805km、リオデジャネイロからは3353km離れており、最も近い有人島は2429km北の、ナポレオンが幽閉されたことで有名なセントヘレナ島というから本当に辺鄙です。

ここに暮らす人の数は270名で全員が島唯一の集落エディンバラ・オブ・ザ・セブン・シーズに暮らしています。1810年から何度かに渡って移り住む人がおり、幾度かの災難を経て現在に至りました。

島の土地は全て公有で自給自足が成立しています。個人に土地が割り当てられてジャガイモなどの野菜を栽培。牛、羊、鴨、鶏などが飼われていますが、この数も厳密に管理されており、ある意味共産主義社会にも似た状況にもなっています。

特産品はトリスタン・ロック・ロブスター(Tristan rock lobster)と呼ばれるロブスターで、島の工場で加工され、年間140トンが輸出されています。輸出先にはアメリカ合衆国に加えてこの日本も含まれているというのは驚きです。

島の真ん中には標高2062mの活火山クィーン・メアリー・ピークが聳え、1961年にはあわやエディンバラ・オブ・ザ・セブン・シーズを呑み込むかという溶岩流が迫り、全島避難が行われましたが、英国本土に避難した住民のほとんどが2年後に帰島という選択をしています。

いったいこの世界で最も孤立した辺鄙な火山島に住むとはどういうことなのでしょうか?7分間ほどのショート・ドキュメンタリー映像が撮影されています。映像の中では島の様子や全島避難の際の溶岩の現在の姿などが描かれており、島民へのインタビューも行われています。

Life on Tristan da Cunha ? the World's Most Remote Inhabited Island - YouTube


私達が離島の生活といって思い浮かべる暮らしとはまたひと味違う雰囲気です。不便の極みながらも現在は衛星を利用したインターネット接続が可能となり、オンラインショッピングなども楽しめるようになったとのことですが、あなたは住んでみたいと思いますか?

Short Documentary About Life on Tristan da Cunha, The Most Remote Inhabited Island in the World

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