再生可能エネルギーの進展がすさまじいことになっています。詳細は以下から。
自動運転車などで話題のテスラが家庭用の屋根と一体化した太陽光パネル「ソーラールーフ」を発表しました。同時に家庭で太陽光発電した電気を蓄電しておける新型の「パワーウォール2」も公開されており、家庭での太陽光発電が新たなステージに突入しました。
これまでの太陽光パネルは屋根の上などに据え付けるものでした。しかしソーラールーフは屋根のタイルと一体化しており、どう見てもただの屋根用のタイルにしか見えません。これによって住宅の外観を気にすることなく太陽光パネルの導入が可能となります。
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実際、このプレゼンテーションが行われたのはロサンゼルスのユニバーサルスタジオの「デスパレートな妻たち」のセットの前でしたが、集まった聴衆は誰ひとりとしてソーラールーフの存在に気付くことはありませんでした。
また、このソーラールーフのタイルは石英を原料とした強化ガラスのため耐久性に優れていてすり減ることもなく、半永久的に使用できるとのこと。また設置に掛かる値段は明示されていませんが、普通の屋根を作って毎月電気代を払うことを考えたら、それよりはお得になるとしています。
そして同時に発表されたのが壁に設置して使うタイプの家庭用蓄電装置の「パワーウォール2」です。従来型のパワーウォールの2倍以上となる14kWhのリチウムイオン蓄電パックを搭載、インバーターも内蔵されているため、他の機器を用いず太陽光を電力に変換して蓄電することができます。これはテスラによると4ベッドルームの家に1日中給電できるレベルだとのこと。
つまり、現在では太陽光パネルで発電した余剰電力は売電するしかありませんでしたが、これらを導入すれば自宅で蓄電し、好きな時に使用することができるようになるということ。もちろん電気自動車に給電して走ることも可能です。
なお、「パワーウォール2」に関しては値段が61.7万円とされており、必要な周辺機器や設置費用などを含めても72万9000円で済むということ。こちらはテスラの日本語HPからも予約が可能です。
プレゼンテーションの動画は以下から閲覧可能です。
Powerwall 2 & Solar Roof Launch - YouTube
ソーラールーフとパワーウォール2は2017年から生産・納品を開始するとのこと。化石燃料や原子力に頼った電気というものが時代遅れになるのもそう遠い話ではないのかもしれません。
Tesla unveils inconspicuous solar roof tiles with _quasi-infinite_ lifespan
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