当時最新だったコンピューターと、古い価値観を捨て去ったミニスカートの女性たち。それはこの上なく進歩的な未来への希望でした。詳細は以下から。
ミニスカートは男に媚びるための服?いいえ、そんなことはありません。ファッションとしては60年代初頭にロンドンのキングスロードのチェルシー地区に集った最先端のファッションを着こなすチェルシーガールたちの間で自然発生的に生まれたもの。
その後イギリスのデザイナー、マリー・クワントが自らのデザインに取り入れてミニスカートと命名、フランスのオートクチュールのデザイナー、アンドレ・クレージュがパリコレで発表し、スーパーモデルのツィッギーがその象徴として世界に広まることになりました。
このミニスカートは60年代のウーマン・リブの「男性的な価値と文化の拒絶とそれに対抗する女性的価値と文化の主張」という潮流から、伝統的な「女性は慎ましく肌を隠すべき」と強制された女らしさを排除するという発想の中で育まれていったもの。服飾という分野で女性を解放に導く一大革命だったわけです。
そんなミニスカートが、当時最先端の技術であったコンピュータとコラボしている写真がこちらのシリーズ。広告もあれば実際にミニスカートで働く女性の写真もあります。人類は進歩していくという揺るぎないポジティブな自信が写真からも伝わってきます。
あれから40年余り、私たちはどこまで進歩できたのでしょうか?あの頃と同じように進歩を信じながら前を向いていられているでしょうか?
vintage everyday_ 38 Vintage Photos of Women in Miniskirts at Huge Computers in the 1970s and 1980s
ミニスカートは女の闘い! ファッションで読み解く「女の性解放」の歴史 - ウートピ
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