5Gに4Gの電波(周波数帯)を転用可能に、迅速なエリア拡大や「プラチナバンド5G」「WiMAX 2+やAXGPの後継サービス」実現か


既存の周波数帯を用いることで、5Gのエリアが一気に拡大することになります。詳細は以下から。

◆4Gの周波数帯を5Gへ転用可能に
NHKの報道によると、総務省は4Gで用いている周波数帯を5G向けに活用できるよう、今月にも制度改正を行うそうです。

これは5Gのエリアを拡大するための措置。使用する周波数帯が変わらないため、通信速度自体は4Gと変わりませんが、「多接続」「低遅延」といった5Gの恩恵を生かせるとされています。

◆「プラチナバンド5G」、WiMAX 2+やAXGPの後継サービス登場か
・プラチナバンド5Gで途切れず快適な通信が可能に?
6GHz以下の周波数帯「Sub-6」や24GHz~100GHz帯の「ミリ波(mmWave)」など、高速・大容量通信を実現する代わりに今までよりも高い周波数帯を通信に用いる5G。

しかし「周波数が高くなればなるほど基地局1台あたりのカバーエリアは狭くなり、建物や地下にも弱くなる」という根本的な弱点があり、これらの基地局で全国を完全にカバーするのは非常に困難なため、4Gのような途切れず快適な通信環境を実現するためには、いずれ現行周波数帯の転用を認める必要がありました。

とりわけ建物の中や地下に強い「プラチナバンド(700MHz~900MHz帯)」は重要で、国内ではauがいち早く導入した複数の周波数帯を束ねる技術「キャリアアグリゲーション(CA)」を使えば、Sub-6、mmWave対応5G基地局と現行周波数帯の5G基地局を行き来する間も通信が途切れず、高速・大容量かつ安定した通信を利用できるわけです。

そのためサービス終了予定の3Gに割り当てられている周波数帯や、携帯各社に割り当てられたもののさほど整備されてこなかった感のある700MHz帯などを使った「プラチナバンド5G」を今後携帯各社が提供する可能性は十分にあるわけです。

・WiMAX 2+やAXGPの後継サービスは登場するのか
また、転用が認められることでもう一つ気になるのが、WiMAX 2+やAXGPの後継サービス。いずれのサービスも携帯各社が提供している4Gの主要通信方式「FDD-LTE」ではなく「TD-LTE」と互換性のある通信方式を採用しています。

すでにソフトバンクはSprint、クアルコムと共同でAXGPを提供している2.5GHz帯(Band 41)において、3GPPのNR(New Radio)規格を含めた5G技術を開発することを2017年に発表済み。

2019年後半にも新たな規格に対応した商用サービスを提供するとしていましたが、今回周波数帯の転用が認められることで、AXGPの後継サービスがお目見えする可能性も浮上してきたわけです。

「5G Project」として2016年には5Gの要素技術「Massive MIMO」を実用化し、AXGPに取り入れていたソフトバンク。

カタログスペック上の「通信速度」ではなく「通信容量」を引き上げることで、ユーザー1人1人の実効速度を上げることに成功していました。とりわけ人口密集地に効果的な技術です。

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