2次元から飛び出して3次元の存在になる。古くから2次元コンテンツを愛する人の大きな夢でしたが、どうやら現実に一歩近づきました。詳細は以下から。
南カリフォルニア大学とFacebookのチームが行ったのは
「PIFuHD: Multi-Level Pixel-Aligned Implicit Function for High-Resolution 3D Human Digitization」という研究。
これは2次元の人物を撮影した画像ファイルから、その人物の3次元モデルをニューラルネットワークを用いて生成するというもの。
これまではハードウェアの性能による制限などから、細部までを高解像度で3次元化するのは困難でしたが、今回マルチレベルでの転換を行うことでこれを解決しました。
具体的には全身を粗い解像度で観察して全体像を把握した上で、より微細なレベルで各所のディティールを高解像度で作り込んでいくというもの。公式動画は以下から。
こちらは動画から3次元モデルを作成しているところ。見えない背面はさすがに荒くなりますが、顔の凹凸から服のしわまで非常に細かく再現されていることが分かります。
理論上は3Dプリンタがあれば写真に写っている人物をそのままフィギュアにできることになりまそうですが…。
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