「AirDropテロ」防止へ、全ての人からファイル受信できる機能が中国で仕様変更され全世界向けに拡大

ポスト ツイート シェア はてブ LINEで送る コメント 5

iPhone/iPad/Mac間で画像などのデータを送受信できる「AirDrop」機能。

その機能にアップデートが入ることが判明しました。詳細は以下から。

海外メディアの報道によると、Appleは2023年より、データ送受信機能の「AirDrop」で「すべての人」からファイルを受信できる設定が10分間でオフになるように仕様を変更するそうです。

これは、iOS 16.1.1から中国のユーザー向けに導入されていた機能で、全世界向けに拡大するとのこと。

中国では、数週間前に国内のiPhoneユーザーが、AirDropが使用することでオンライン検閲ポリシーを回避しながら習近平国家主席を批判するポスターを配布するという事件が発生。

そのため、国内ユーザーのAirDrop機能において、「すべての人」からの受信設定が10分後に自動的に「連絡先のみ」に変更されるようにアップデートされていました。

普段からAirDropを「すべての人」設定で利用するユーザーには手間が増えることになりますが、これを悪用して電車内など不特定多数の人に同意なしで画像を送信する、いわゆる「AirDropテロ」が防げる仕様に。

もっと早く導入するべきだったのではという声も聞こえる一方、アップデートのきっかけが中国での政治的事件というなんとも皮肉な形になっています。