携帯各社が本気で激戦状態、「応援学割」「ともコミ学割」「ホワイト学割」を比較してみた 2012年版


1月11日にNTTドコモが繰り出した「応援学割2012」を皮切りにスタートした携帯電話各社の学割キャンペーン合戦。

各社とも例年に無い力の入れようを見せており、他社の動向を見つつ、さらに内容を強化する……という方策を採っているため、まさに「スーパー学割大戦」状態となっているわけですが、各社のサービスをスマートフォン利用時を中心に比較してみました。

※ソフトバンクモバイルの情報を最新版に差し替えました

詳細は以下から。



■NTTドコモ「応援学割2012

・対象ユーザー
「応援学割2012」を申し込んだ学生と新規契約した学生の家族

・割引内容
「タイプXi にねん(Xi)」「タイプシンプル バリュー(FOMA)」の基本料金780円を最大37ヶ月間0円に
各パケット定額プランを37ヶ月間、1050円値引き

・スマートフォン利用時の最安月額料金
<Xiスマートフォン>
「タイプXi にねん(0円、最大37ヶ月)」+「Xiパケ・ホーダイ フラット(4935円、最大37ヶ月)」+「spモード(315円)」=5250円

<FOMAスマートフォン>
「タイプシンプル バリュー(0円、最大37ヶ月)」+「パケ・ホーダイ フラット(4410円、最大37ヶ月)」+「spモード(315円)」=4725円

・備考
「タイプXi にねん」「タイプシンプル バリュー」にはユーザー間無料通話無し

■au「ともコミ学割

・対象ユーザー
新規契約で「ともコミ学割」を申し込んだ学生と、同じく新規契約で「ともコミ学割」と「家族割」を申し込んだ学生の家族

・割引内容
<通常の新規契約時>
学生:「プランZシンプル」の基本使用料980円が最大36ヶ月間無料
家族:「プランZシンプル」の基本使用料980円が最大15ヶ月間無料
※25歳以下で新規契約および機種変更時にスマートフォンを購入したユーザーはパケット定額プラン「ISフラット(5460円)」が1050円値引かれ、最大2年間4410円

<MNPを使った新規契約時>
学生および家族:「プランZシンプル」の基本使用料980円が最大36ヶ月間無料、パケット定額プラン「ISフラット(5460円)」も1050円値引かれ、最大2年間4410円に

・スマートフォン利用時の最安月額料金
<通常の新規契約時>
学生:「プランZシンプル(0円、最大36ヶ月)」+「ISフラット(25歳以下のみ4410円、最大24ヶ月)」+「IS NET(315円)」=4725円
家族:「プランZシンプル(0円、最大15ヶ月)」+「ISフラット(5460円、最大24ヶ月)」+「IS NET(315円)」=5775円

<MNPを使った新規契約時>
学生および家族:「プランZシンプル(0円、最大36ヶ月)」+「ISフラット(4410円、最大24ヶ月)」+「IS NET(315円)」=4725円

・備考
auのスマートフォンと「auひかり」をはじめとするKDDI指定の固定通信サービスを契約すると、auスマートフォンの毎月の利用料金から1回線あたり最大2年間1480円、2年経過後も永年980円を割り引くauスマートバリュー」を適用した場合はもっと安くなります。なお、「ともコミ学割」と「auスマートバリュー」重複適用の場合、割引額の大きい方が適用されるので注意。

<通常の新規契約時>
学生:「プランZシンプル(0円、最大36ヶ月)」+「ISフラット(5460円)」+「IS NET(315円)」-「auスマートバリュー(1480円、最大24ヶ月)」=4295円
家族:「プランZシンプル(0円、最大15ヶ月)」+「ISフラット(5460円)」+「IS NET(315円)」-「auスマートバリュー(1480円、最大24ヶ月)」=4295円

<MNPを使った新規契約時>
学生および家族:「プランZシンプル(0円、最大36ヶ月)」+「ISフラット(5460円、最大24ヶ月)」+「IS NET(315円)」-「auスマートバリュー(1480円、最大24ヶ月)」=4295円

■ソフトバンクモバイル「ホワイト学割with家族2012

・対象ユーザー
新規契約で「ホワイト学割with家族2012」を申し込んだ学生と、同じく新規契約で「ホワイト学割with家族2012」と「ホワイト家族24」を申し込んだ学生の家族

・割引内容
<通常の新規契約時>
学生:「ホワイトプラン」の基本使用料980円が最大36ヶ月間無料、「パケットし放題フラット for スマートフォン(5460円)」などが1050円値引き
家族:「ホワイトプラン」の基本使用料980円が最大15ヶ月間無料、「パケットし放題フラット for スマートフォン(5460円)」などが1050円値引き
※パケット割引の適用期間はホワイトプランの無料期間に準ずる

<MNPを使った新規契約時>
学生および家族:「ホワイトプラン」の基本使用料980円が最大36ヶ月間無料、「パケットし放題フラット for スマートフォン(5460円)」なども最大36ヶ月間1050円値引き

・スマートフォン利用時の最安月額料金
<通常の新規契約時>
学生:「ホワイトプラン(0円、最大36ヶ月)」+「パケットし放題フラット for スマートフォン(4410円、最大36ヶ月)」+「S!ベーシックパック(315円)」=4725円
家族:「ホワイトプラン(0円、最大15ヶ月)」+「パケットし放題フラット for スマートフォン(4410円、最大15ヶ月)」+「S!ベーシックパック(315円)」=4725円

<MNPを使った新規契約時>
学生および家族:「ホワイトプラン(0円、最大36ヶ月)」+「パケットし放題フラット for スマートフォン(4410円、最大36ヶ月)」+「S!ベーシックパック(315円)」=4725円

・備考
ソフトバンクモバイルには月額0円~4410円の段階制パケット定額プラン「パケットし放題 for スマートフォン(キャンペーン)」 があるため、利用状況によってはパケット代をさらに抑えられる可能性があるものの、iPhoneやAndroidスマートフォンはユーザーが一切利用しなくてもパケット通信を自動的に行う仕様であり、何もしなくても上限額に達してしまうケースがあるため、あえて他社と同じパケット定額プランで計算しています。

■MNPで「家族丸ごと乗り換え」を狙うauとソフトバンク、圧倒的すぎる「auスマートバリュー」
各社の施策をまとめてみると、auとソフトバンクモバイルは「MNPで新規契約する学生とその家族」に対して、非常に手厚い割引策を導入していることがよく分かります。つまり学割キャンペーンを機に家族丸ごと他社から乗り換えてもらうことを狙っているわけです。

そして各社とも基本的に学割サービス単体では「基本使用料0円+パケット定額プランを1050円割り引いて4410円+メールおよびウェブサービス利用料315円=計4725円」というラインで横並びしていますが、その中でひときわ存在感を発揮しているのがKDDIの「auスマートバリュー」。

固定回線と携帯電話を融合させた同サービスですが、1回線あたり1480円を2年間割り引き、さらにその後も980円が割り引かれ続けるため、学割と組み合わせると2年間にわたって1回線あたり月額4295円で利用できることになります。

大混戦状態の中、他社に無いサービスでauが一歩躍り出ることとなったわけですが、どれだけアドバンテージを発揮できるのか、そして今後各社が踏み込んだ割引を展開するのかどうかに注目が集まりそうです。

・4月20日追記
ソフトバンクモバイルは2012年3月5日(月)から5月31日(木)までの期間限定で、指定の固定通信サービスを利用しているユーザーと、その家族のスマートフォン(最大10回線)を対象にパケット通信料を月額最大1480円、2年間にわたって値引きする「スマホBB割」を展開しています。

auスマートバリューの対抗プランと思われますが、しかしソフトバンクが提供する大手プロバイダ「Yahoo!BB」が対象外となっているほか、もともとのパケット料金が安いこともあってか、iPhoneユーザーの割引額は低く、さらに2年経過後の割引は無い(Androidは月額980円引き適用)など、きちんと「対抗」できているわけではないという点に注意が必要です。

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・2013年版
ドコモ、au、ソフトバンクの「応援学割」「学割」「ホワイト学割」を比較してみた 2013年版 | BUZZAP!(バザップ!)

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