「血を入れ替える」「ユーザーを我々にとって優良なユーザーに変えていきつつ成長していく」として鳴り物入りで始めた「1GBまで0円」を廃止した楽天モバイル。
大量にデータ通信を行うヘビーユーザーなどをターゲットに据えることで客単価を引き上げていく方針を明かしていましたが、肝心のサービスが間に合っていないようです。詳細は以下から。
まず振り返っておきたいのが、今年5月の海外メディアによる報道。楽天モバイルのタレック・アミンCEOが2022年12月に固定無線アクセス(FWA)サービスを開始する予定であることを明かしたものです。
FWAサービスはドコモの「home 5G」やauの「ホームルーター5G」のように、5Gネットワークを使って固定回線の代替となるブロードバンドを提供するもの。
Sub-6とミリ波の両方を用いる予定で「世界でも指折りの低いコスト構造を採用する」と、低価格での提供に自信を見せていました。
しかし12月23日現在、楽天モバイルが新たなサービスを提供するどころかサービスの開始を告知する気配すら無いため、何らかの原因で延期されているものとみられます。
三木谷氏が「使い放題3278円はできるだけ維持したい」とコメントし、値上がりする可能性があることを示唆した楽天モバイルのデータ通信サービス。
延期の背景には同社を取り巻く事業環境の厳しさがあるのかもしれません。
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